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太陽を抱く男
小川 いら著 / トジツキハジメ画
幻冬舎コミックス
ルチル文庫(2007.3)


大学生の有季は、相変わらず強引で謎の多い男・レオに振り回される毎日を送っていた。気まぐれに呼び出されたり、家で料理を作らされたり、Hなことをされたり…。
でも、他の遊び相手よりもちょっと特別に扱われているらしい有季は、レオの傍にいられるだけで嬉しくて――。
そんな有季に瀧元という男が近づいてくるが、レオはそれを快く思っていないようで!?
松田岳道(まつだたけみち・レオ・34歳)×鹿内有季(しかないゆうき・バンビ・19歳大学生)
↑は前作「獅子座の男」情報。本作には詳しい言及はなかった気がしたので、“こんなもん”ということで。
「太陽を抱く男」
「蠱惑のマカラ」の二編。

冒頭からHでオシオキされている有季(笑)
傍若無人で強引で俺様なレオと田舎から出てきたおのぼりさんな有季は、前作で一応恋人(?)になりました。そんな二人は相変わらず、レオが有季を振り回す一方的な力関係。生意気を言ったとか、電話に出なかったとか、レオの意に沿わないことをちょっとでもすると、怒られてオシオキされてしまいます。

そんあある日、有季はレオに、強引にあるパーティに同伴されます。
そこで出会ったのが瀧元という男。
パーティ会場でレオと逸れ迷子になった有季は、オシャレで物腰の柔らかい、優しい雰囲気をまとった瀧元に話しかけられ、瀧元がレオを知っていたことから、気を許しおしゃべりに興じてしまうのですが、そこへレオがやってきて、険悪な雰囲気に。
レオと瀧元は過去に因縁があるらしく、犬猿の仲らしい。
レオは瀧元と話していた有季に怒り心頭なのですが、有季から見た瀧元は悪い人には見えず、わけも言わずにただ怒鳴るだけのレオに反発した有季は、連れ帰られたレオのマンションを出ていってしまいます。

その後、有季は瀧元と再会し、クラッシックのコンサートに誘われます。レオにまだ不満を持っていた有季はそれを了承。
純真無垢な有季ですが、実は好奇心旺盛の知りたがり屋で、レオなら「うるせえ」の一言で切り捨てられ即座にオシオキされてしまいそうなところなのに、瀧元はレオとの因縁まで有季に話してくれます。
しかし、瀧元と会ったことを知ったレオに有季はまたまたヒドイ目に合わされてしまうんですね。
有季の言うことは一言さえ聞いてくれず、怒鳴るだけのレオに、有季はますます拗ねてしまいます。

この瀧元が、見た目のようにソフトで害のない男なら問題ないですが、そうはいかないのが当たり前。いかにも胡散臭いもの(笑)。
でも、人を疑うことを知らない有季は、レオに背いてまんまと罠に引っかかっていきます。
まさに可愛いバンビが無防備に狼の群れの中をちょろちょろしている危うさです。読んだ読者はみんなハラハラしたでしょう(笑) 有季って「飴買ってあげる」って言ったらついてきませんかね?(笑)

前作からそうですが、レオは好き嫌いが分かれる人物だと思います。かなりむちゃくちゃな男なのでダメな人は絶対ダメ。有季も、危なっかしいし、流され気質だし、幼さも感じられるので、やはり嫌いな人は嫌い。
でも、私はなんだか有季のつきぬけちゃった天然無垢ぶりが、けっこう可愛く思えてしまいます。ここまでくると、無防備に危なっかしいところへフラフラするヒロインということでいいんじゃないだろうか(笑)
そして、その横暴ぶりが際立ってるレオも万人には向かない攻めなんですが、読んでると実はかなり有季に気持ちを持ってかれちゃってるのがよくわかります。前作でもそうでしたが、レオ視点のショートが最後にあり、それを読むとレオの気持ちがよりわかります。
レオのHの際のかなりキツイ言葉攻め、なぜそこまで・・・?というのには理由があったんですね。考えるとずいぶんな理由だけども。
それに、男も女も見境なしなレオなんですけど、実は有季と知り合ってから、他とはしてない・・・?
レオが考えてることが有季に伝わっちゃったら、面白いことになりそうですね。レオは絶対素直に認めず、八つ当たり的に有季にひどいことすると思いますけど(笑)

そうそう、私は「獅子座の女」なんですけど、「威厳」もないし「権力」もないですよ。見た目「偉そうに見える」とは昔からよく言われますが(笑)

ハマれば面白いんですけど、人は選ぶと思います。未読のかたは前作から読まれたほうがいいかな。
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