![]() | 檻の中の純情―執事は知謀を巡らせる バーバラ片桐著 / 稲荷家房之介イラスト 白泉社 花丸文庫2007-11 by G-Tools |
とある国の王弟と日本人女性の間に生まれた花音は、父の王位継承資格をおびやかす存在として飼い殺しにされてきた。身柄を移された館で、すべてを諦めていた花音は、執事を務める有能な朝継と出会う。
初めてあたたかく接してもらい、凍り付いていた心を溶かされ、朝継にのめり込んでいきそうになるが、彼は自分の秘密を暴こうとする人なのだろうか。
すべてを託したい気持ちとの狭間で、心は揺れる。
そして、父の一族からも意味ありげな男が現れ――。
初めてあたたかく接してもらい、凍り付いていた心を溶かされ、朝継にのめり込んでいきそうになるが、彼は自分の秘密を暴こうとする人なのだろうか。
すべてを託したい気持ちとの狭間で、心は揺れる。
そして、父の一族からも意味ありげな男が現れ――。
平井朝継(ひらいあさつぐ)×花音(かのん・16歳)
執事×主人
平井の年齢はわかりませんが、結構年の差じゃないでしょうかね。
腹黒執事とぴよぴよ受(笑)です。
「檻の中の純情」
「檻の外の束縛」の二編。
稲荷家さんのイラストと、なんとも可愛らしい様子の受に惹かれて買ってみました。これは面白く読めた。
舞台はとある架空の国。
花音の母は、観光に訪れたこの国で、現王の弟と恋仲になり花音を身ごもります。しかし、階級社会のこの国で二人の結婚が認められるわけがなく、狡猾な老臣にいさめられた王弟は母を捨て、堕胎を恐れた母はひっそりと身を隠します。
そうして産んだのが花音なのですが、二人の存在は追っ手に発見され、幽閉されることになってしまいます。母とは別々の場所に引き離され、年に数回会える程度。冷ややかな使用人たちに囲まれて、慇懃だけれどまるで檻の中にいるような孤独な生活を送りながら暮らしていました。
幸い王太后からは慈悲を戴いていたため、花音の存在が知られそうになったのをきっかけに王太后の療養する“夏の館”に移住することになるのですが、そこにいるのが、執事の朝継でした。
母以外には誰にも愛されず、必要とされない邪魔ものとして育ってきた花音に優しく暖かく接してくれる朝継に、初めは素直になれずにいた花音もやがて心を開き、恋をします。
朝継は、執事の修行をするために日本からこの国に渡ってきて、王太后の執事にまで上り詰めたのですが、実は花音の出生に関わり、ある密命を帯びているんですね。
ずっと幽閉の身で育ってきた花音ですから、箱入りも箱入り、世間知らずで、ホントに「ぴよぴよ」なんです。
朝継は、完璧な執事らしく、そつなくパーフェクトなんですが、実は腹黒なのがチラチラ見えております。だけどすべては花音のため。そして花音を独占するため。鬼畜な執事モノとは違います。花音にも始終優しく接していますが、花音のためなら王国一個転覆させることも厭わないようです。
そんな面を一切花音には見せず、「影では何でもするぜ」な執事がとっても素敵でした(笑)。そして無垢な花音はとても可愛らしい。
朝継視点で書かれた「檻の外の束縛」はコメディかと思うほどおかしかった。日陰とはいえ“王族”の暮らしをしていた花音は、日本の一般的な事情には無知で、ちょっとズレているようです。な~んにも知らないこんな可愛い子を朝継がむざむざ外に出すわけがありませんね。きっとうま~く言いくるめられて朝継の思惑どおりにされちゃうんだろうなと思うんですけど、それがまた可愛くていいんですよね(笑)
執事×主人
平井の年齢はわかりませんが、結構年の差じゃないでしょうかね。
腹黒執事とぴよぴよ受(笑)です。
「檻の中の純情」
「檻の外の束縛」の二編。
稲荷家さんのイラストと、なんとも可愛らしい様子の受に惹かれて買ってみました。これは面白く読めた。
舞台はとある架空の国。
花音の母は、観光に訪れたこの国で、現王の弟と恋仲になり花音を身ごもります。しかし、階級社会のこの国で二人の結婚が認められるわけがなく、狡猾な老臣にいさめられた王弟は母を捨て、堕胎を恐れた母はひっそりと身を隠します。
そうして産んだのが花音なのですが、二人の存在は追っ手に発見され、幽閉されることになってしまいます。母とは別々の場所に引き離され、年に数回会える程度。冷ややかな使用人たちに囲まれて、慇懃だけれどまるで檻の中にいるような孤独な生活を送りながら暮らしていました。
幸い王太后からは慈悲を戴いていたため、花音の存在が知られそうになったのをきっかけに王太后の療養する“夏の館”に移住することになるのですが、そこにいるのが、執事の朝継でした。
母以外には誰にも愛されず、必要とされない邪魔ものとして育ってきた花音に優しく暖かく接してくれる朝継に、初めは素直になれずにいた花音もやがて心を開き、恋をします。
朝継は、執事の修行をするために日本からこの国に渡ってきて、王太后の執事にまで上り詰めたのですが、実は花音の出生に関わり、ある密命を帯びているんですね。
ずっと幽閉の身で育ってきた花音ですから、箱入りも箱入り、世間知らずで、ホントに「ぴよぴよ」なんです。
朝継は、完璧な執事らしく、そつなくパーフェクトなんですが、実は腹黒なのがチラチラ見えております。だけどすべては花音のため。そして花音を独占するため。鬼畜な執事モノとは違います。花音にも始終優しく接していますが、花音のためなら王国一個転覆させることも厭わないようです。
そんな面を一切花音には見せず、「影では何でもするぜ」な執事がとっても素敵でした(笑)。そして無垢な花音はとても可愛らしい。
朝継視点で書かれた「檻の外の束縛」はコメディかと思うほどおかしかった。日陰とはいえ“王族”の暮らしをしていた花音は、日本の一般的な事情には無知で、ちょっとズレているようです。な~んにも知らないこんな可愛い子を朝継がむざむざ外に出すわけがありませんね。きっとうま~く言いくるめられて朝継の思惑どおりにされちゃうんだろうなと思うんですけど、それがまた可愛くていいんですよね(笑)
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