![]() | 白き褥の淫らな純愛 鈴木あみ著 / 樹要イラスト 白泉社 花丸文庫2007-12 by G-Tools |
美しき男たちの苦界・花降楼。しかし撫菜は仕事が嫌いではなかった。邪険にされて育った撫菜には、客の甘言さえ喜びだったのだ。
偶然知り合った氷瑞の冷たい中に垣間見える優しさに惹かれるも、色子の身でそんな感情はもちろんご法度。だが楼主は意外なことを言い出した。
「あれは私の縁の者でね。もしあの男を虜にすることができたら・・・おまえを自由の身にしてやろう」氷瑞と逢いたい一心で、色子であることを隠し「ゲーム」を受けて立つ撫菜だが・・・?
偶然知り合った氷瑞の冷たい中に垣間見える優しさに惹かれるも、色子の身でそんな感情はもちろんご法度。だが楼主は意外なことを言い出した。
「あれは私の縁の者でね。もしあの男を虜にすることができたら・・・おまえを自由の身にしてやろう」氷瑞と逢いたい一心で、色子であることを隠し「ゲーム」を受けて立つ撫菜だが・・・?
氷瑞(ひずい)×撫菜(なずな)
花降楼シリーズ第七弾になります。
花降楼の娼妓が愛し愛される人と出逢い身請けされるまでという展開は基本的にどれも変わりませんが、毎回キャラを変え設定を変え・・・それぞれの味が出ています。
今回の主人公娼妓は、顔立ちはまあ可愛らしいものの華やかさはなく、そこそこ馴染みもつくけれど派手に目立つタイプというわけではない。しかし性格はとても素直で、ちょっと抜けている天然さん。
10人兄弟の貧乏家族に生まれ、可愛がられた記憶がないから女衒にちょっと優しい言葉をかけられただけで喜んで、売られていくときも、金が入ると喜ぶ両親の顔を見て自分も嬉しくなってしまう。
自分を抱く男たちの閨の甘言にも、そんな優しい言葉をかけてもらったことのない撫菜はただ嬉しいと素直に感じるばかり。
なんとも哀れというか、あまりに素直過ぎる、受でした。
店の者たちと偶然出かけた花火大会で道に迷い、出会ったのが今回の攻め、氷瑞です。由緒ある家系出身で家を継いだ青年実業家。一見冷たそうに見えるものの、実は優しい氷瑞に撫菜は惹かれますが、自由に大門の外に出入りできる身ではない故、もう二度と会うことはないと思う撫菜。
ところが花降楼の楼主から呼び出され、氷瑞と楼主は縁の者で、氷瑞を落したら借金を帳消しにして自由にしてやる・・・と賭けを持ちかけられます。
もう1度氷瑞に会いたいという思いから、撫菜はそれを受けてしまいます。
そして再会した二人。氷瑞も撫菜に惹かれていきますが、『娼妓』を何故か憎んでいる氷瑞に、自分が色子であることはもちろん、楼主との賭けのことなど話せるはずもなく・・・・。
楼主がなんでそんなことを言い出したのかなと・・・理由はあるんですが、結末が意外にあっさりしてたので、ただ遊んでただけなのかな?とも思えましたね。きっかけがちょっと無理矢理な感じだったかも。
家族に恵まれず、可哀相な生い立ちの撫菜でしたが、本人がいたってポヤポヤンとしてるので、事実の悲惨さに比べると痛ましさは少なめです。それより素直で天然な撫菜がとても可愛らしく、全体的に微笑ましい。
ただ本作はちょっと地味目というか・・・まあ、二人ともどちらかというと地味なタイプなので、あまりハッとするような目立った部分がなかったように思います。地味ですけど、撫菜は本当にいい子で、好感大でしたけど。
氷瑞は、ちょっと印象薄かったかな。
正直に言うと、7作目にしてちょっとマンネリを感じました。
いえ、私が飽きてきただけかも(笑)
綺蝶と蜻蛉の番外SSも載ってます。
花降楼シリーズ第七弾になります。
花降楼の娼妓が愛し愛される人と出逢い身請けされるまでという展開は基本的にどれも変わりませんが、毎回キャラを変え設定を変え・・・それぞれの味が出ています。
今回の主人公娼妓は、顔立ちはまあ可愛らしいものの華やかさはなく、そこそこ馴染みもつくけれど派手に目立つタイプというわけではない。しかし性格はとても素直で、ちょっと抜けている天然さん。
10人兄弟の貧乏家族に生まれ、可愛がられた記憶がないから女衒にちょっと優しい言葉をかけられただけで喜んで、売られていくときも、金が入ると喜ぶ両親の顔を見て自分も嬉しくなってしまう。
自分を抱く男たちの閨の甘言にも、そんな優しい言葉をかけてもらったことのない撫菜はただ嬉しいと素直に感じるばかり。
なんとも哀れというか、あまりに素直過ぎる、受でした。
店の者たちと偶然出かけた花火大会で道に迷い、出会ったのが今回の攻め、氷瑞です。由緒ある家系出身で家を継いだ青年実業家。一見冷たそうに見えるものの、実は優しい氷瑞に撫菜は惹かれますが、自由に大門の外に出入りできる身ではない故、もう二度と会うことはないと思う撫菜。
ところが花降楼の楼主から呼び出され、氷瑞と楼主は縁の者で、氷瑞を落したら借金を帳消しにして自由にしてやる・・・と賭けを持ちかけられます。
もう1度氷瑞に会いたいという思いから、撫菜はそれを受けてしまいます。
そして再会した二人。氷瑞も撫菜に惹かれていきますが、『娼妓』を何故か憎んでいる氷瑞に、自分が色子であることはもちろん、楼主との賭けのことなど話せるはずもなく・・・・。
楼主がなんでそんなことを言い出したのかなと・・・理由はあるんですが、結末が意外にあっさりしてたので、ただ遊んでただけなのかな?とも思えましたね。きっかけがちょっと無理矢理な感じだったかも。
家族に恵まれず、可哀相な生い立ちの撫菜でしたが、本人がいたってポヤポヤンとしてるので、事実の悲惨さに比べると痛ましさは少なめです。それより素直で天然な撫菜がとても可愛らしく、全体的に微笑ましい。
ただ本作はちょっと地味目というか・・・まあ、二人ともどちらかというと地味なタイプなので、あまりハッとするような目立った部分がなかったように思います。地味ですけど、撫菜は本当にいい子で、好感大でしたけど。
氷瑞は、ちょっと印象薄かったかな。
正直に言うと、7作目にしてちょっとマンネリを感じました。
いえ、私が飽きてきただけかも(笑)
綺蝶と蜻蛉の番外SSも載ってます。
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