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4403521762奇蹟のラブストーリー
榊 花月著 / 金ひかるイラスト
新書館
ディアプラス文庫2007-12-10

by G-Tools

編集者の春が新に担当することになったのは、清純可憐な美女と噂される人気覆面ロマンス作家・夏川薔子。だが、顔合わせをした相手はなんといい年をした男で、しかもその正体は春の憧れの(売れなくて消えた)作家・神奈初彦だった!
原稿は遅く小心なわりに、ちょっとしたセクハラをしかけてくる。なのに実はシニカルで処女作の続編を心の裡に封印している神奈に、春は惹かれていき・・・。
神奈初彦(かんなはつひこ・34歳)×三日月春(みかづきしゅん・26歳)
小説家×編集

書き下ろしです。
中学生の頃読んだ小説に感動したのをきっかけに出版社に就職した春。希望していたのとは違う漫画の編集部で四年過ごしたあと、めでたく希望の文芸部に異動が決まります。
そこで初めて担当することになったのが、顔写真やプロフィールなど一切公開していない、覆面作家の夏川薔子(なつかわしょうこ)。清純可憐な美女と噂され、彼女の書く恋愛小説は全てベストセラー。
ところが実際に会った彼女は、34歳の“男”。
そして、その男が、春が中学時代読んで感動した本の作者・神奈初彦だと知って驚きます。

初彦は、人見知りでシャイで超ビビリの小心者で、そして変人。ちょっとした言葉にすぐに落ち込み、「俺はもう駄目だ」が口癖。そんな神奈を叱咤激励しながら、なんとか原稿を書いてもらおうと頑張る春ですが、神奈の処女作の感動を覚えている春には、現在の『夏川薔子』としての作品の方が売れているとはいえ、何となく物足りない。
書きたいものを書くよりも、“売れる”ことを優先しているのか? そんな引っかかりを覚える春ですが、神奈には隠された事情と傷ついた過去があって。

常識人の春と、変人でヘタレな神奈とのやりとりがおかしいです。全体的にコメディ風味で、読みやすいし面白く読めたと言っていいと思う。
ただ、最後まで、神奈初彦の人物像が掴めなくて、一体どういう人なんだろう?と最後までわかりませんでした。ヘタレと銘打っても、「実はやるときはやるぜ」とか「いざというときには男らしい」というのはよくあって、この神奈も普段の情けなさとは人が変わったような部分を見せるシーンが何回かあるんですけど・・・性格に一貫性が感じられないというか、矛盾さえ感じてしまいました。神奈の場合、強さと思われる部分が“口撃”“嫌味”となって現れるんですが、普段の神奈からは、こういう嫌味って一番相容れないもののような気がするんだよなぁ。
まあ、どっちにしても変な人で、そこは面白いですけどね。
普通っぽい春の好感度が上がります(笑)

ちょっと気になるところはあったけど、そんな深く考えずとも、面白く読めたというのは確かです。神奈が処女作の続編を書く話が読みたいな。
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