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4775511084恋人経験値
池戸裕子著 / 史堂 櫂イラスト
オークラ出版
プリズム文庫2007-12-22

by G-Tools

眼鏡の似合う同期入社の成田に、市川は片想い中だ。
しかし当の成田には、嫌いだから必要な時以外は話しかけるなと言われていただけに、同僚としての付き合いすらままならない現状である。
けれど、めったに出ることのない飲み会に成田が顔を出したことで、二人の関係には大きな変化が起きて――!?

成田敦(なりたあつし)×市川一(いちかわはじめ)
年齢書いてあったかなぁ?
同期入社で、数年目というところ、おそらく同い年ですね。
「冷たくしないで」
「恋愛経験値」の二編。

生真面目で堅物で四角四面なコツコツ型の成田(攻)と、対極な性格なのが受の市川。市川も根はちゃんとしてるので、根っからのチャラチャラ系とは違いますが、見た目からは、いかにもとっつきにくく融通が利かなそうな成田と、愛想よく如才なさそうな市川では水と油です。
しかし、市川はそんな成田に密かに恋をしていました。初めは知的な外見に。そして、新人時代、先輩に手柄を横取りされても黙っていた市川を成田が怒ってくれたのをきっかけに、その内面にも惹かれていた。
けれど、ある日、当の成田から「お前のようなちゃらちゃらした男は嫌いだ。不快だから必要な時以外は話しかけないでくれ」と言われてしまいます。
すごい言い草ですね(笑)

ネタバレですけど、もちろんそれは言葉通りではなく、そう言ってしまった理由があります。
成田は高校生のとき、自分がゲイであることを自覚し、それを受け入れられずにとても悩んでいたんですね。しかし誰にも相談できず、罪悪感と自分に対する嫌悪感は年々つのっていきました。そんなとき、母の従兄弟がゲイだと告白し親戚中から冷遇されたのを目の当たりにして、成田はますます追いつめられてしまいます。やがて傷ついた成田は、ゲイであることを意識すると嘔吐するまでになってしまっていました。
そして一生誰にも秘密を告げずに一人で生きていこうと決心していたのですが、就職して市川に出会った成田は、市川を好きになってしまうのです。
しかし、ゲイである自分を認められない成田には、市川への恋心など自覚しても簡単に受け入れるわけにはいかない。だから、市川と遠ざけようとして、そんなことを言ってしまったわけです。

成田の抱えてるものって結構重いと思うんですけど、市川がどちらかというと積極的で前向きというか、わりと軽いというか、成田と一緒になって悩まないので、お話は重々しいものとは全然違います。
「一歩も二歩も踏み出せずにいる攻めを、積極的な受けが引っ張っていく」という関係で、攻めが進めなくても一歩下がってしまっても、待って、歩調を合わせて、時には引っ張って、となかなかたのもしい受けなのですね。

その分切なさとか苦悩とかそういうのは全然ないですけど、ちょっとずつ、焦らずに関係を作っていこうという二人は良かったですね。本当はもっと書き込めばもっと深い話になれると思うけれど、あっさりした感があるのは致し方ないですかね。
でも結構面白かったです。
コメント
この記事へのコメント
こんにちは、mimuさん。

すごく珍しい乙女タイプの攻めでしたね。途中までどちらが攻めか迷いました。受け君の積極性に救われた気がします。

>「一歩も二歩も踏み出せずにいる攻めを、積極的な受けが引っ張っていく」

本当に攻めは懐かない猫のようだと思いましたよ。攻めはゲイとして生きていく覚悟はできたのでしょうか?トラウマの原因の母親との対決しだいでは、また懐かない猫に戻ってしまいそうです。

まあ、市川が付いていれば大丈夫だと思いますけどね。母親vs市川、なんてなったら面白そうです。

TB、宜しくお願いしますvv
2008/01/15(火) 20:21 | URL | 桃 #-[ 編集]
>桃さん
こんにちは、桃さん。

攻めがいきなり吐いてしまった時は、結構ショックでした(笑)
そんな反応ってあり?!って。
理由がわかったらなるほど納得できましたけど、受けがそういう反応をいちいち気に病むタイプでなかったので、凄く救われました。

攻めはちゃんと克服できたんでしょうかね?
そこは私も気になります。
何があっても、市川はこのままめげないで、支えてあげて欲しいですね。

TBありがとうございます~!
2008/01/15(火) 20:32 | URL | mimu #-[ 編集]
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2008/01/15(火) 20:11:18 | 桃の楽園