![]() | 百年の恋 高尾理一著 / 円陣闇丸イラスト 心交社 ショコラノベルズ2007-12 by G-Tools |
百年前の先祖と英国貴族の悲恋に憧れてウィンベリー伯爵家を訪れた高木戸凛は、当主のヒュー・マーカスにいきなり財産目当ての詐欺師呼ばわりされる。
実は伯爵家には、高木戸家の子孫が訪ねてくたら財産と屋敷を譲るべしという遺言が残されていた。凛が否定しても、彫刻のように端整で冷たく頑固なヒューは聞く耳持たず、凛は、館に囚われる。
しかもヒューの弟の企みで媚薬を盛られた凛は、色仕掛けで伯爵家を籠絡するつもりなのだと誤解され、激怒したヒューに抱かれてしまい――。
実は伯爵家には、高木戸家の子孫が訪ねてくたら財産と屋敷を譲るべしという遺言が残されていた。凛が否定しても、彫刻のように端整で冷たく頑固なヒューは聞く耳持たず、凛は、館に囚われる。
しかもヒューの弟の企みで媚薬を盛られた凛は、色仕掛けで伯爵家を籠絡するつもりなのだと誤解され、激怒したヒューに抱かれてしまい――。
ヒュー・マーカス(29歳)×高木戸凛(たかきどりん・26歳)
英国貴族×帽子デザイナー
高木戸凛は、子供の頃、およそ百年前の先祖の遺品の中に、先祖の恋文を発見します。その手紙から、自分に英国貴族の血が流れていることを知り、ロマンティックな悲恋に憧れて、いつか英国を訪ねてみたいと思っていました。
26歳になり帽子デザイナーとなった凛は、仕事で英国に旅行したついでに、その貴族の屋敷・ウィンベリー伯爵家を訪ねてみたいと考えます。
連絡を取ると、すんなりと屋敷には招かれますが、そこで凛を待っていたのは、思いもしない誤解でした。伯爵家には、「高木戸家の子孫が訪ねてきたら、財産と屋敷を譲る」という遺言が100年の間も延々と残されていたのです。しかも、以前凛の名を騙った偽物が現われ、詐欺師紛いに財産を騙し取ろうとしたことがあり、現伯爵家当主・ヒュー・マーカスは、凛もその手のものと思い込んでいます。
「財産相続権を全て放棄する」という書類にサインしろ、とヒューに迫られる凛。お金はいらないけれど、自分を誤解されたままなのは我慢できず、凛はサインを拒みます。
しかし、サインをするまでは帰さないと、凛は伯爵家の屋敷の部屋に鍵をかけて閉じ込められてしまいます。
冷たく傲慢で、話を全く聞こうとしないヒューと凛は、何度も言い争いを繰り返します。
しかし、胡散臭い目で凛を見ていたヒューも、仮にも伯爵様に楯突く生きの良さ(笑)や、クリクリした大きな黒い瞳にいつの間にかヤられてしまったといいましょうか。
ヒューの弟の罠で媚薬を盛られてしまった凛を抱きしめるうちに完全に恋に落ちてしまうってところでしょうか。
わからなくはないものの、ヒューの豹変はちょっと唐突なので、行間から想像するしかないですが、多分そんなところ。
ずいぶん傲岸不遜で、横暴なヒューの態度ですが、最後まで読めば彼なりの考えがあってのことと、長きに渡る伯爵家を守る義務のある当主として、筋の通ったところも感じます。
自分が伯爵家に生まれてないので(笑)、実感としてはわかりませんが、そんなものなのかーと。
凛の、感情を相手に向かってストレートに爆発させるところ、泣きながらではありますが、自分を抑える受が多い中で、好感持てました。
なかなか面白かったのですが、お互いにちょっと頑固過ぎるというか、凛の拘りも、そこまでしなくても・・・と思ったし、ヒューももっと早く事実を話すべきだと思うし、いくらいらないとは言っても、権利のあるものを放棄するサインをさせて「これで安心」というのは、いいんでしょうかね。
凛の安全とはまた別の問題だと思うのですが・・・。
凛と違ってお金の行方に執着しまうのは、自分が日々汲々としているせいでしょうか(笑)。
ちょっと引っかかりはありましたけど、おおむね楽しくは読めました。Hシーンも色っぽくてなかなか良かったです。
英国貴族×帽子デザイナー
高木戸凛は、子供の頃、およそ百年前の先祖の遺品の中に、先祖の恋文を発見します。その手紙から、自分に英国貴族の血が流れていることを知り、ロマンティックな悲恋に憧れて、いつか英国を訪ねてみたいと思っていました。
26歳になり帽子デザイナーとなった凛は、仕事で英国に旅行したついでに、その貴族の屋敷・ウィンベリー伯爵家を訪ねてみたいと考えます。
連絡を取ると、すんなりと屋敷には招かれますが、そこで凛を待っていたのは、思いもしない誤解でした。伯爵家には、「高木戸家の子孫が訪ねてきたら、財産と屋敷を譲る」という遺言が100年の間も延々と残されていたのです。しかも、以前凛の名を騙った偽物が現われ、詐欺師紛いに財産を騙し取ろうとしたことがあり、現伯爵家当主・ヒュー・マーカスは、凛もその手のものと思い込んでいます。
「財産相続権を全て放棄する」という書類にサインしろ、とヒューに迫られる凛。お金はいらないけれど、自分を誤解されたままなのは我慢できず、凛はサインを拒みます。
しかし、サインをするまでは帰さないと、凛は伯爵家の屋敷の部屋に鍵をかけて閉じ込められてしまいます。
冷たく傲慢で、話を全く聞こうとしないヒューと凛は、何度も言い争いを繰り返します。
しかし、胡散臭い目で凛を見ていたヒューも、仮にも伯爵様に楯突く生きの良さ(笑)や、クリクリした大きな黒い瞳にいつの間にかヤられてしまったといいましょうか。
ヒューの弟の罠で媚薬を盛られてしまった凛を抱きしめるうちに完全に恋に落ちてしまうってところでしょうか。
わからなくはないものの、ヒューの豹変はちょっと唐突なので、行間から想像するしかないですが、多分そんなところ。
ずいぶん傲岸不遜で、横暴なヒューの態度ですが、最後まで読めば彼なりの考えがあってのことと、長きに渡る伯爵家を守る義務のある当主として、筋の通ったところも感じます。
自分が伯爵家に生まれてないので(笑)、実感としてはわかりませんが、そんなものなのかーと。
凛の、感情を相手に向かってストレートに爆発させるところ、泣きながらではありますが、自分を抑える受が多い中で、好感持てました。
なかなか面白かったのですが、お互いにちょっと頑固過ぎるというか、凛の拘りも、そこまでしなくても・・・と思ったし、ヒューももっと早く事実を話すべきだと思うし、いくらいらないとは言っても、権利のあるものを放棄するサインをさせて「これで安心」というのは、いいんでしょうかね。
凛の安全とはまた別の問題だと思うのですが・・・。
凛と違ってお金の行方に執着しまうのは、自分が日々汲々としているせいでしょうか(笑)。
ちょっと引っかかりはありましたけど、おおむね楽しくは読めました。Hシーンも色っぽくてなかなか良かったです。
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