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4199004645夜叉と獅子
池戸裕子著 / 羽根田実イラスト
徳間書店
キャラ文庫2007-12-13

by G-Tools

俺の背中に欲情しただろう――。
美貌の彫師・和久の元を訪れたのは、3年ぶりに再会するヤクザの若頭・島津。背中の未完成の刺青を仕上げるためだ。ところが図案に迷う和久に島津が見せつけたのは、男同士のSEXだった。島津の刺青への激しい欲望を見抜かれ、和久は島津に抱かれてしまう。
刺青に深いエロスを覚える和久は、島津の刺青を彫る喜びと快楽に流されていくが・・・!?
島津辰彦(しまづたつひこ・37歳)×和久秀晃(わくひであき・27歳)
若頭×彫師

亡くなった祖父・彫神(ほりじん)の跡を継ぎ二代目・彫神となった和久。
そんな和久の元を、ヤクザの島津が訪ねてきます。
島津は、和久の祖父に刺青を彫ってもらっていましたが、三年前ある事情で九州に飛ばされたため刺青は未完成のままとなっており、和久に仕上げを頼んできます。
和久が少年のころ、幹部の共で、まだ若い頃の島津も祖父の家に出入りしており、実は和久は島津に惹かれていました。島津の刺青を彫ることに抵抗を覚える和久ですが、その未完成の刺青を見た途端、その美しさに思わず頷いてしまいます。

和久は、島津の危険さに惹かれているのと同時に、『刺青』に欲情を感じてしまう性質なんですね。島津の背中の刺青を彫りながら、心も身体もどんどん島津に傾倒していく。
「彫るという行為は、性の営みに似ている」と冒頭にあるように、彫る側、彫られる側の思いや、針を刺す感触や刺される痛みなど、“刺青”をとても色っぽいものとして濃密に描いていました。
軽く入れるタトゥーではなく、和彫りであるところが、その重さとか情念とか、滲み出てくるような感じですね。池戸さんが熱心に書き込まれたのが伝わってきます。

ところが、和久のフェチとも言える刺青への執着が、私にはよくわからなかったんです。漠然とはわかるんだけど、そこにエロスを感じるまでには至らない。
ハマれば凄く萌えるシチュだと思いますが、私には和久と同じ萌えポイントがなかったようで・・・。
いえ、刺青って、場合によっては確かに色気を感じるんですけども。怖いような執着や情に共感するまでには到らず、「そんなもんか~」とどうものめり込めない。島津の気持ちも掴みにくかったし。
怖いと言えば、和道会会長のお嬢さんがもの凄く怖くて、これにはビビりました。

池戸さんはわりと好きな方なんですけど、どうもキャラの池戸さんと私は相性が悪いような気がします。
池戸さんの思い入れを、受け止めきれずに終わってしまいました。残念。
コメント
この記事へのコメント
こんにちは、mimuさん。

ありゃ、キャラの池戸さんとは相性が悪いですか?
私は比較的楽しく読めました。
BLとヤクザ・刺青というのは切っても切れない題材なのかも。

でも一番怖かったのは会長のお嬢さんVS和久でした。お互い、島津に対する深い執着と情念を燃え盛らしてますね。あの対決場面が、このお話の中で一番スリリングだったかも。ある意味、和久も怖い男でした。

TB、宜しくお願いしますvv
2008/01/21(月) 10:58 | URL | 桃 #-[ 編集]
>桃さん
こんばんは、桃さん。

もちろんヤクザも刺青も嫌いではないし、BLにおいては刺青に色気を感じることもあるんですが、和久ほどになると、ちょっとその感覚は自分にはないな・・・と(笑)。
その辺りを濃く書こうとされたんだと思うので、それがわからない時点で駄目ですよねぇ(^^;)
自分の感想を読み返してみると、キャラの池戸さんてどうも微妙なんですよ。
レーベル色のせいなのかしら…?

会長のお嬢さんは怖かったですよねぇ~。
なんか『怨霊』を見たような怖さがありました(笑)

こんな感想でしたが、TBありがとうございます~!
2008/01/21(月) 19:25 | URL | mimu #-[ 編集]
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