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吉原夢幻恋情
水月 真兎著 / タカツキ ノボル〔画〕
フロンティアワークス
ダリア文庫(2007.3)


吉原の小見世『夢幻楼』の主人・御堂当真は、吉原一の花魁より美しいと評判の色男。そんな当真に逢うため、幼馴染で新米代議士の新城修一郎は、三日にあけず吉原に通っていた。
熱い視線と甘い言葉で修一郎に口説かれ、好ましく思いながらも、当真はそれを受け入れられずにいた。
その頃、見世で同業者からの嫌がらせを受けた当真は、相手が修一郎の政敵とも通じていると知り…。
新城修一郎(しんじょうしゅういちろう・29歳)×御堂当真(みどうとうま・26歳)
新米代議士×遊郭「夢幻楼」楼主

以前出ました「花街純情浪漫」と設定を同じくしたシリーズもの・・・と言っていいんでしょうか。時代や吉原の遊郭が舞台なのは同じですが、イラストも変わってますし、見世も変わっていて内容は別物ですので単独で大丈夫。
私もタカツキさんのイラストに惹かれて買いましたので、前作は読んでおりません。

関東大震災の翌年、大正時代です。

吉原で生まれ育った当真と修一郎ですが、現在当真は小身世「夢幻楼」の楼主となり、修一郎は姉が財閥の次男坊に見初められ嫁いだことから共に迎え入れられ、現在は新米代議士、しかも現首相の義弟という立場になっています。
幼馴染という関係ながら全く違う世界に道は分かれてしまった二人ですが、しかし修一郎は夢幻楼にしょっちゅうやってきては、当真を口説きます。

修一郎が居並ぶ娼妓には目もくれず当真にご執心で、しかも当真に断られ続けているのは見世中の人間が知っています。
当真も修一郎が好きなのですが、修一郎の立場を思えばそれを受け入れるわけには行かず、もし受け入れてしまっても捨てられることが怖くて、本当の気持ちを打ち明けることはできずにいます。
修一郎も、頑固に本音を言わない当真をわかっていて気長に構えているのか、無理にどうこうするということはなく、二人の間は表向きは「幼馴染」の友人、その間には微妙な熱が漂っている・・・というなかなか美味しい焦れた状況となっています。

そんな時、当真の見世が同業者『十文字楼』からの嫌がらせを受け、娼妓が傷つけられる事件が起こります。
そして娼妓を傷つけた男を追った二人は、『十文字楼』の離れで、偶然首相暗殺を企てる密談が行われているのを聞いてしまいます。
そしてこの事件を主軸に、微妙な距離を保っていた二人の関係が、一挙に均衡を破り深くなっていきます。

遊郭物で、受けが楼主というのは初めて読みました。ちょっと新鮮。顔立ちは花魁より美しいと言われていますが、性格は男っぽい、江戸っ子です。ちょっと乱暴な口で、でも顔は綺麗で、娼妓の着るような派手な長襦袢で行儀悪く足を開いて座ったりキセルを吹かしたりして、なかなか色気を感じさせる兄さんでした。洋装すると「少女歌劇(宝塚)風」になるなど、コスプレも楽しませてくれます(笑)。けっこう気の強そうなタイプなのに、修一郎への密かな想いはいじらしくて、なかなか可愛らしいと思います。
攻めの修一郎は、男前なだけでなく優秀で喧嘩も強くて気転も利く、受けを一心に思ってることがよくわかる、安心感のある攻め。当真を本当に大事に思っていたらしく、出会ってから20年も我慢し続けた男(笑)。

事件を絡めた筋立てはなかなか面白く読めました。
タカツキさんの表紙が大変婀娜っぽくて素敵ですが、挿絵もエロくて素敵でした。
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