![]() | 綺麗な彼は意地悪で 日生水貴 / あさとえいり 角川書店 ルビー文庫2008-01-01 by G-Tools |
任期絶頂期に突然引退した伝説の子役『篝』。今でもファンの間で復帰を望まれている『篝』の正体は、芸能事務所の事務員として働く狩野志月だった。
過去、仕事で心に傷を負った志月の願いは、正体を隠し目立たずに地味に生きること。しかしそれは、過去共演したことのある超有名俳優・宰川脩のマネージャーに任命されたことで一転してしまう。
宰川の手で無理矢理素顔をさらけ出され、あげくの果てには「物慣れていない反応がすごくいい」とベッドに押し倒されてしまった志月だが・・・!?
過去、仕事で心に傷を負った志月の願いは、正体を隠し目立たずに地味に生きること。しかしそれは、過去共演したことのある超有名俳優・宰川脩のマネージャーに任命されたことで一転してしまう。
宰川の手で無理矢理素顔をさらけ出され、あげくの果てには「物慣れていない反応がすごくいい」とベッドに押し倒されてしまった志月だが・・・!?
宰川脩(さいかわしゅう・33歳)×狩野志月(かりのしづき・24歳)
俳優×元子役俳優のマネージャー
お薦めいただいたので読んでみました。
昔、子役として一世を風靡した『篝(かがり)』=狩野志月は、自分が『篝』だったことは隠して、現在は母が社長を務める芸能事務所で事務員として働いています。
役者を辞めたのは、身に降りかかったある事件がきっかけで、志月はそれ以来、地味に、一目につかないように、ひっそりと生きていくことだけを願っています。
そんなある日、日本からハリウッドへ渡り、成功を納めて有名俳優となった宰川脩が、ある仕事のため日本に帰国し、母から、マネージャーになるように言い渡される。
宰川脩は、『篝』の最初で最後となった映画で共演した相手で、その頃まだ12~3歳だった志月は、宰川に特別な思慕を感じていました。
“男にも女にも”手が早いと言われる宰川を見張るため、志月は24時間宰川に張り付いていることになり、二人は同居を始めます。
そんな中、宰川の日本での仕事というのが、宰川と自分が共演した映画の続編であることがわかります。しかし、引退し行方のわからなくなっている『篝』の役は別の俳優が演じることになっており・・・・。
自分の役を他人が演じることへの微妙な嫉妬を感じながらも、名乗り出ることへの恐怖は消えない。しかし、宰川に練習相手を頼まれて相手役を務めれば、思わず、過去自分が演じたその役に力が入ってしまう。
心に傷を抱えて引退した子役が、再び復活するまでのお話というのは予想がつくし、それだけならそう目新しくはないと思うのですが、篝復活までの過程にちょっとした仕掛けがされていて、そのあたりが面白いですね。
志月を宰川のマネージャーにつけたところまではともかく、もうひとつあって、「あらまあ」と思わされます(笑)。
そういうしかけが、面白さを感じさせてくれる。
薄い本なんですけど、志月の役者としての気持ちの変化もちゃんと捉えられていましたし、宰川の相手役としてと同時に、宰川に対する想いも一緒に募っていくというのが自然だったと思います。
志月を役者として復帰させるためにそこまでする?という見方もないではないですが、「演じる」世界のお話として、さすが監督さんに役者さんたち・・・というか、全体を通して「演じている」という見方もできて、面白いかなと思います。
ただ宰川が、どの辺から本気になってたのか私には掴めなかったんですが、読みが足りなかったかしら。
できれば、最後のSSは直後のお話ではなくて、映画が公開されて返り咲いた志月とか、もっと後の二人のお話だと良かったなぁと思いました。
なかなか楽しめる一冊でした。
※他にも、お薦めいただいた真瀬さんのシリーズなど一応手元に揃えているんですがまだ読めていません。
ちゃんと読みますので、待っててくださいね。
俳優×元子役俳優のマネージャー
お薦めいただいたので読んでみました。
昔、子役として一世を風靡した『篝(かがり)』=狩野志月は、自分が『篝』だったことは隠して、現在は母が社長を務める芸能事務所で事務員として働いています。
役者を辞めたのは、身に降りかかったある事件がきっかけで、志月はそれ以来、地味に、一目につかないように、ひっそりと生きていくことだけを願っています。
そんなある日、日本からハリウッドへ渡り、成功を納めて有名俳優となった宰川脩が、ある仕事のため日本に帰国し、母から、マネージャーになるように言い渡される。
宰川脩は、『篝』の最初で最後となった映画で共演した相手で、その頃まだ12~3歳だった志月は、宰川に特別な思慕を感じていました。
“男にも女にも”手が早いと言われる宰川を見張るため、志月は24時間宰川に張り付いていることになり、二人は同居を始めます。
そんな中、宰川の日本での仕事というのが、宰川と自分が共演した映画の続編であることがわかります。しかし、引退し行方のわからなくなっている『篝』の役は別の俳優が演じることになっており・・・・。
自分の役を他人が演じることへの微妙な嫉妬を感じながらも、名乗り出ることへの恐怖は消えない。しかし、宰川に練習相手を頼まれて相手役を務めれば、思わず、過去自分が演じたその役に力が入ってしまう。
心に傷を抱えて引退した子役が、再び復活するまでのお話というのは予想がつくし、それだけならそう目新しくはないと思うのですが、篝復活までの過程にちょっとした仕掛けがされていて、そのあたりが面白いですね。
志月を宰川のマネージャーにつけたところまではともかく、もうひとつあって、「あらまあ」と思わされます(笑)。
そういうしかけが、面白さを感じさせてくれる。
薄い本なんですけど、志月の役者としての気持ちの変化もちゃんと捉えられていましたし、宰川の相手役としてと同時に、宰川に対する想いも一緒に募っていくというのが自然だったと思います。
志月を役者として復帰させるためにそこまでする?という見方もないではないですが、「演じる」世界のお話として、さすが監督さんに役者さんたち・・・というか、全体を通して「演じている」という見方もできて、面白いかなと思います。
ただ宰川が、どの辺から本気になってたのか私には掴めなかったんですが、読みが足りなかったかしら。
できれば、最後のSSは直後のお話ではなくて、映画が公開されて返り咲いた志月とか、もっと後の二人のお話だと良かったなぁと思いました。
なかなか楽しめる一冊でした。
※他にも、お薦めいただいた真瀬さんのシリーズなど一応手元に揃えているんですがまだ読めていません。
ちゃんと読みますので、待っててくださいね。
この記事のトラックバックURL
http://0hz.blog112.fc2.com/tb.php/851-534f8341
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック