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4344812107カラフルに秘密をつめて
坂井朱生著 / 亀井高秀イラスト
幻冬舎コミックス
ルチル文庫2008-01

by G-Tools

大学二年生の香椎広哉のもとに、家出したままだった弟・春親から突然「一緒に暮らそう」と連絡が入った。同棲していた彼女に去られ、家事ができる広哉をアテにしたのだ。
呆れつつも一緒に住むことになった「玉翠荘」のオーナーは広哉のかつての片想いの相手・伊勢結慈だった。昔と変わらず優しい伊勢に再び恋心を募らせるが、酔った伊勢に突然キスされて・・・!?
伊勢結慈(いせゆうじ)×香椎広哉(かしいひろや・21歳)
伊勢の方が年上ですが、年齢は不明。


ある日、二年前突然家出して行方のわからなかった弟・春親(はるちか)から電話があり、広哉は「一緒に暮らそう」と頼まれます。春親は彼女と同棲していたものの、別れたあと知り合いに拾われ、「玉翠荘(ぎょくすいそう)」という鉄筋三階建てのマンション(?)にタダで住まわせて貰う代わりに管理人を任されていると言う。。
しかし、自炊のできない春親は外食やコンビニ弁当に根を上げ、家事のできる広哉に助けて欲しいと頼まれます。
母からも、一緒に住んでくれれば安心と言われ、広哉はそれを引き受けることになりますが、玉翠荘のオーナーが、昔、春親の家庭教師をしていた伊勢だと知って、胸をときめかせます。

明朗でバイタリティと反骨心に冨み、活発な春親に対し、広哉はおとなしく口数も少なく覇気がないと言われてきました。
広哉は感情の振り幅がとても少ない子です。何事につけてもあまり周りに期待することもなく、喜怒哀楽の激しい弟に比べると、ほとんど心が動くことがありません。
こういう子が恋をして、初めて心揺さぶられ感情が上下して、それまで押さえ込んでいた本音を表に出すようになる・・・という話はよくあるんですが、広哉は伊勢に対しては多少の感情の起伏はあるものの、自分ではいっぱいいっぱいというその感情さえ、どちらかというとやはり控えめというか希薄な感じです。あくまでテンション低め。
こうローテンションの受けって、珍しいですね。ちょっと新鮮かも。
心の中ではいろいろ考えているんですが、感情が動きにくい分周囲とギャップがあるようで、周囲に対しても鈍感ですが、自分に対してもあんまり構わないみたい。
表紙の臙脂色のジャージ(中学とか高校とかでありますよね)姿、みんなが驚くそのイモジャージを平気で着てしまうところに、この子の素の飾り気のなさがよく出ています。

結慈に「興味がある」と言われ、密かに心ときめく相手だし、それではいいかと受け入れてしまう。「興味がある」=「好き」という意味だったわけですが、広哉は全然そんなこと気づかない。
でも、自分は好きだし、興味を持ってくれてるし、その間はかまってくれるからそれでいい。別に我慢したり耐えてるわけじゃないんですよ。そんなもんだ、それでもいいと思ってる。
伊勢という人は、本当は誠実だけど、行動がちょっと悪い大人風というか飄々とした感じなので、飄々(結慈)×淡々(広哉)で、どうもつかみ所がありません。
伊勢が実は離婚していて、前の奥さんにまだ未練がある・・・と弟から聞かされても、ショックはショックだけど、「そうだろうな」と受け入れてしまい騒ぐわけでも泣き喚くわけでもないので、アテがハズレます(笑)。
必死になっていい訳する伊勢ですが、こういう場面で慌てない受って初めてだ。

こう書くと、ものすごく淡白で感情がない、つまんない子みたいなんですけど、そういうわけでもなくて、彼は彼なりにいろいろ考えているのですが、この加減は読んでみないとたぶん伝わらないですね(笑)。
淡白な故の周りとのズレが、結構可愛らしいと思いましたよ。

展開自体あまり起伏のない話なので、ツルツルサラサラっと読み終えてしまいます。
「玉翠荘」はゲイばかりの集合住宅なので、ここを舞台にまたなんかあるかもしれません。

・・・ところで、タイトルの意味がわからないのですが・・・。
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