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4403521800月よ笑ってくれ―月も星もない2
久我有加著 / 金ひかるイラスト
新書館
ディアプラス文庫2008-02-09

by G-Tools

全漫優勝後、お笑いコンビとしても恋人としても充実した日々を送る温よ秀永。今や破竹の勢いの『パイロットランプ』だが、トークメインの仕事ばかりが増え、ネタやコントのできない現状に焦りを覚え始めていた。
そんな矢先、二人はお笑いブームの終焉を予感させる出来事を体験する。これまで仕事のストレスを激しく抱き合うことで解消してきた二人。
だが方針が合わず、すれ違い始め・・・?
秀永元継(ひでながもとつぐ)×城坂温(しろさかはる)
29歳。
「月も星もない」の続編です。

全漫優勝後、着実に売れてきた二人。TVのレギュラー番組も増えていきますが、歌番組の司会やトーク番組のMC等、本来彼らがやりたい漫才以外の仕事がどんどん増えていきます。
皮肉なことに、売れて、使ってもらえることが増えるのと反比例するように、舞台で、ネタを、漫才を披露する機会が削られていく。
そんなとき、TVからも次々にネタ番組が消え、二人がネタを披露する場所はほとんど無くなってしまいます。その状況に“お笑いブームの終わり”を感じ取る二人。
彼らの焦りを余所に、『お笑いコンビ』としてではない彼らの姿は評判を呼び、二人をMCにと望むプロデューサーは増えていく。

二人の在り方を巡って、秀永と温の意見は食い違います。
お笑いブームの終焉は止めようがない。今は耐え、このまま振り捨てられることのないように今は与えられる仕事を着実にこなしていくべきだとする温に対し、秀永は、上に直談判し、TV出演を減らしてでも舞台で漫才をする機会を作るべきだと。

お笑いブーム終焉の不安、パイロットランプの今後への不安、秀永と意見が合わないことへの不安。
何もかも上手く行っているときはいいけれど、ぎすぎすした気持ちや不安を癒してくれるはずの恋人が、その気持ちを生じさせる原因となっている相方でもあることを、お互いが辛いと思い始めます。
意見の食い違いは言い争いに発展し、お互いの顔さえ見られなくなっていく。
そして二人とも、その癒しを別のところへ求めるまでになってしまいます・・・。


読むのに時間がかかってしまいました。
面白くないというのではなくて、こんな感じの話なので、全体的に何となく気が重いから(笑)。

現実に、最近の漫才コンビとかコメディアンと言われる人は、どうして売れてくると皆司会ばかりするようになってしまうんでしょう、と常々思ってました。年配で、今でも演芸場や某国営放送などで漫才を披露しているベテランがたもいますけども。
話術が上手いから、そういうところが買われるというのはよくわかるんですけど。
コンビは一人で活動することが多くなり、司会や役者、政治家、映画監督など、まるで元が「お笑い芸人」だったことなどすっかり忘れたような人もいますよね。そういうのを見てると、私はてっきりお笑い芸人というのは通過点で、最終的に目指すのはお笑いとは違うものなのかなぁと、最近じゃすっかり思ってましたよ。
だけどよく考えてみれば、気持ちはどうあれ、『お笑い芸人』の先に敷かれているレールは、今はそれしかない?
TVに呼ばれることが多くなれば、「売れた」ということだし、話術の面白さでゲストを上手くまわしてTVの前にいる人を笑わせて「面白い」と言わせれば、それも笑いをとったことになるでしょう。
ブームは来れば去っていくもので、生き残ろうとすれば奇麗事は言っていられないし、曲げなきゃならない志もあるだろう。
そういう形だって、すごく成功したように見えるのですが、『パイロットランプ』はそういうことを良しとしないから悩むわけですね。
漫才が面白くて売れたのに、顔が売れれば売れるほどそこから遠ざかっていくというのは、因果ですね。
パイロットランプのように、漫才を一番大事に考えているコンビには、ジレンマだらけの世界。そして現実にも、昔と違って漫才のみを披露する番組ってほとんどないものね。
昔とは「生き残り方」も違ってきてるんだよね。
ご年配のベテラン漫才師の方々みたいに、演芸場とか正月の特番とかで漫才を披露してるだけでは、今はやっぱいかんのですね?

読んでて架空と現実が頭の中でグルグルしてしまいました。
こちらはフィクションなので、もちろんいい形になっていくわけで、「フィクションで良かったね」という感じです。

今回も『バンテージ』の相川と土屋が出演して、40間近となっても熱々なところを見せてくれています。相川がカッコよく、いいところを浚っていますしね。土屋のワンコぶりも健在で可愛い!
むしろこっちメインが読みたい(笑)。
コメント
この記事へのコメント
mimuさん、こんにちは~。
相川のことしか書いてない私のと違ってなんて真面目な感想!
いえ、ちゃんといいお話だなあ~と思いながら読んだんですけど、相川と土屋のことしか残らなかったんですよ。この二人のがまた読みたいですよね~。
2008/02/22(金) 15:47 | URL | かりんこ #-[ 編集]
>かりんこさん
こんにちは、かりんこさん~。

ええ?真面目ですかぁ?(笑)
実際自分が常々疑問に思っていたこととシンクロしてしまったので、そっちばっかり書いてしまったような気がしてたんですけど。
○○○の神様、とか、笑○とか見てて、この人たちのコント面白いなぁ~と思ってると、やがて司会とかレポーターとかばっかりするようになって、コントを見る機会が全くなくなっちゃうんですよね。
最近の芸人さんは、昔のやす○きよ○とか、阪○巨○とかとは違うでしょう?(笑)
そもそもの出所からして違うのか、最近のお笑いが「売れたら司会」と決まってるのか、これを読んだらますます疑問になりました。
そんなことばっかり考えてたような気がします・・・。

で、やっぱり注目は土屋×相川ですよ!
ちょっと出てきただけでカッコいい(笑)
こっちの円熟したカップルのお話が読みたいですよね~。
2008/02/22(金) 19:57 | URL | mimu #-[ 編集]
こんばんは~みむさん!

「パイロットランプ」の二人の葛藤が今回はメインになっているのですね?確かに・・・去年はいたのに今年に入って姿を消した芸人は多いし・・年収が何千円という人もいる世界ですしね~。
やはり、残っていくのは、NCが出来るコンビですよね。自分達のコンビ名をつけた「冠番組」を持ってる人達はこれからも残っていくのでしょうね~。
夜中に「サマー○」(で良かったのよね?3回ほどコンビ名変わったからね・・)が、コントをやってる番組があるのですが・・そういう番組を見ると、やはりお笑いコンビはきちんとコントなり、漫才なりをやって欲しいな・・・と思います。お笑い芸人ばっかり出てくる番組には・・かなりうんざりしてます。

さて、私はいつこれが読めるかな?
2008/02/23(土) 02:33 | URL | 水月 #/fVvPWuA[ 編集]
>水月さん
こんにちは、水月さん。

これの前が「全く売れずに終わった芸人のお話で、陽の目を見ずに終わる悲哀を感じましたが、売れたら売れたで「落ちる不安」や「ネタをする場所がなくなる不安」等、やっぱり人気商売は何でも厳しいなぁ~と思いました。

はいはい、『さまぁ~ず』ですね(笑)
彼らも司会をしてるけど、夜中にそういう番組を持ててるんだ~。
面白さや人気が安定して定着すると、そういうこともできるようになっていくのかな。
『パイロットランプ』は、確かまだ4年目くらいで、微妙な地位ってとこも話には絡んでくるのですけどね。

MCが面白いのもいいんだけど、「彼らのコントが好きなのよ」ってことありますからね。
2008/02/23(土) 07:15 | URL | mimu #-[ 編集]
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