![]() | 愛してるって言われても バーバラ片桐 / 山田ユギ 白泉社 花丸文庫2008-03-19 by G-Tools |
大手ディベロッパー勤務のエリートで、遊びもスマート。何事にもソツのない武井は、専務じきじきに社の裏金の調査を命じられ、同期の経理・篠崎に接近した。
地味な身なりと仕事への厳しさから周囲に敬遠される篠崎が、実はダイヤの原石のような美貌とうぶな性格を隠し持っていると知り、興味を覚えて篠崎を「変身」させる武井。
やがて本気で惹かれるようになるが、篠崎にはある秘密があった・・・。
対照的な二人が手探りで進める恋の結末は?
地味な身なりと仕事への厳しさから周囲に敬遠される篠崎が、実はダイヤの原石のような美貌とうぶな性格を隠し持っていると知り、興味を覚えて篠崎を「変身」させる武井。
やがて本気で惹かれるようになるが、篠崎にはある秘密があった・・・。
対照的な二人が手探りで進める恋の結末は?
武井(たけい)×篠崎(しのざき)
28歳、開発部×経理部、同期入社。
超大手ディベロッパー・興南地所開発部のエリート・武井は、専務の滝沢から、経理部の篠崎に近づき『裏金』について探るように命じられます。
“篠崎は美人”と聞いて、滝沢の手配してくれた待ち合わせ場所のレストランに出向いた武井ですが、“篠崎”は男で、しかも失恋し大泣きする姿を見て、興味を誘われます。
安売りのスーツを着て、黒ブチの瓶底眼鏡をかけ、経理部では口煩いと評判で嫌われ者の篠崎の泣く姿は可愛らしく、眼鏡を取った顔は、確かに美人。
篠崎と親しくなり裏金について探るという当初の目的はどこへやら、自分の見繕ってやったおしゃれなスーツや眼鏡で、磨かれたダイヤのように変わっていく篠崎の、初心で真面目で一生懸命な内面に惹かれていく武井。
篠崎には好きな男がいて、しかもスパイのような真似をする自分に微妙な思いの武井ですが、そんな時、篠崎の鞄の中から裏帳簿を発見してしまいます。
はじめ武井視点から始まった話は途中から篠崎視点に変わり、篠崎が裏帳簿を持つことになる状況もわかるようになっています。
奨学金で高校大学と進み、遊ぶ余裕のなかった篠崎は勉学に励むのが精一杯で、友人づきあいも恋さえもしないで現在まで来てしまいました。
身なりにも構わず、人付き合いも上手くない、不器用さのため、社内でも嫌われ者。しかし、内心では寂しかった篠崎は、自分を利用しようと近づいてきた経理部長・小田を好きになってしまいます。初めて優しくしてくれたのがその小田ですから、相手が冷たくなっても、不信感を抱いても、縋りたい気持ちを抑えられません。
散々不実な態度を見せられ、武井に惹かれつつ、それでも徹底的に小田を思い切れないあげくの果てに、裏帳簿をまんまと押し付けられてしまいます。
小田と、滝沢に敵対する土屋専務の陰謀に、嵌められてしまう篠崎。
ストーリーはこの裏金問題が引っ張っていきますが、それよりも面白いのはやはり二人の恋模様。
スマートで余裕のありそうな武井が篠崎へ向ける態度や思いには誠実さが滲み、良い男であることが伝わってくるし、恋にも人にも慣れなくて、でも一途に相手を想ったり、傷ついて泣いたり、嬉しさにドキドキしたり、大きく揺れる篠崎がとても可愛らしい。
作者様もベテランですから、もう安心して読めますね。
ホントに可愛いいお話でした。
自分を好きになれず、コンプレックスの塊のような篠崎が、ハンサムで性格のいい恋人に愛され、仕事でも未来に夢が広がるラストは、読後感も爽やかでした。
山田さんのイラストも効果大きいですよね。
好きな感じでしたから、サラサラ読めてしまった。
28歳、開発部×経理部、同期入社。
超大手ディベロッパー・興南地所開発部のエリート・武井は、専務の滝沢から、経理部の篠崎に近づき『裏金』について探るように命じられます。
“篠崎は美人”と聞いて、滝沢の手配してくれた待ち合わせ場所のレストランに出向いた武井ですが、“篠崎”は男で、しかも失恋し大泣きする姿を見て、興味を誘われます。
安売りのスーツを着て、黒ブチの瓶底眼鏡をかけ、経理部では口煩いと評判で嫌われ者の篠崎の泣く姿は可愛らしく、眼鏡を取った顔は、確かに美人。
篠崎と親しくなり裏金について探るという当初の目的はどこへやら、自分の見繕ってやったおしゃれなスーツや眼鏡で、磨かれたダイヤのように変わっていく篠崎の、初心で真面目で一生懸命な内面に惹かれていく武井。
篠崎には好きな男がいて、しかもスパイのような真似をする自分に微妙な思いの武井ですが、そんな時、篠崎の鞄の中から裏帳簿を発見してしまいます。
はじめ武井視点から始まった話は途中から篠崎視点に変わり、篠崎が裏帳簿を持つことになる状況もわかるようになっています。
奨学金で高校大学と進み、遊ぶ余裕のなかった篠崎は勉学に励むのが精一杯で、友人づきあいも恋さえもしないで現在まで来てしまいました。
身なりにも構わず、人付き合いも上手くない、不器用さのため、社内でも嫌われ者。しかし、内心では寂しかった篠崎は、自分を利用しようと近づいてきた経理部長・小田を好きになってしまいます。初めて優しくしてくれたのがその小田ですから、相手が冷たくなっても、不信感を抱いても、縋りたい気持ちを抑えられません。
散々不実な態度を見せられ、武井に惹かれつつ、それでも徹底的に小田を思い切れないあげくの果てに、裏帳簿をまんまと押し付けられてしまいます。
小田と、滝沢に敵対する土屋専務の陰謀に、嵌められてしまう篠崎。
ストーリーはこの裏金問題が引っ張っていきますが、それよりも面白いのはやはり二人の恋模様。
スマートで余裕のありそうな武井が篠崎へ向ける態度や思いには誠実さが滲み、良い男であることが伝わってくるし、恋にも人にも慣れなくて、でも一途に相手を想ったり、傷ついて泣いたり、嬉しさにドキドキしたり、大きく揺れる篠崎がとても可愛らしい。
作者様もベテランですから、もう安心して読めますね。
ホントに可愛いいお話でした。
自分を好きになれず、コンプレックスの塊のような篠崎が、ハンサムで性格のいい恋人に愛され、仕事でも未来に夢が広がるラストは、読後感も爽やかでした。
山田さんのイラストも効果大きいですよね。
好きな感じでしたから、サラサラ読めてしまった。
この記事へのコメント
こんにちは、mimuさん。
私も山田ユギさんのイラストにつられて手にしました。篠崎がホント、美人さんでvv
ラストの武井の登場はカッコよすぎましたね(笑)。スカッとしました。
ヒールの小田も憎まれ役をキッチリ果たしてくれました。いや、こういうお話に悪役は必要ですね。
自分に自信が持てた篠崎は、これから花開くように美しさが外に滲み出てくるんでしょうね。きっと武井は心配で仕方ないでしょうけど、きっと篠原は相変わらず天然さんなんだろうなと思います。
TB、宜しくお願いしますvv
私も山田ユギさんのイラストにつられて手にしました。篠崎がホント、美人さんでvv
ラストの武井の登場はカッコよすぎましたね(笑)。スカッとしました。
ヒールの小田も憎まれ役をキッチリ果たしてくれました。いや、こういうお話に悪役は必要ですね。
自分に自信が持てた篠崎は、これから花開くように美しさが外に滲み出てくるんでしょうね。きっと武井は心配で仕方ないでしょうけど、きっと篠原は相変わらず天然さんなんだろうなと思います。
TB、宜しくお願いしますvv
こんにちは、桃さん。
実はバーバラさんは合わないこともあるんですが、これは王道で読みやすかったし、篠崎が可愛くて読んでて楽しかったです。
ホントに小田は容赦ないイヤなヤツでしたね。
お縄がかかってしまうわけですから、これ以上ない末路でした(笑)。
好きな開発の仕事に、きっと一生懸命になって、そんな篠崎はキラキラして武井には眩しく映るでしょう。
でも自分に自信が持てない上に天然さんの篠崎はそんなこと全然気づいていないと思います。
そして翻弄される武井・・・・(笑)
いいカップルだなぁ(笑)
TBありがとうございますvv
実はバーバラさんは合わないこともあるんですが、これは王道で読みやすかったし、篠崎が可愛くて読んでて楽しかったです。
ホントに小田は容赦ないイヤなヤツでしたね。
お縄がかかってしまうわけですから、これ以上ない末路でした(笑)。
好きな開発の仕事に、きっと一生懸命になって、そんな篠崎はキラキラして武井には眩しく映るでしょう。
でも自分に自信が持てない上に天然さんの篠崎はそんなこと全然気づいていないと思います。
そして翻弄される武井・・・・(笑)
いいカップルだなぁ(笑)
TBありがとうございますvv
2008/04/13(日) 15:29 | URL | mimu #-[ 編集]
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2008/04/13(日) 10:08:44 | 桃の楽園