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リリカルな秘密のかたまりリリカルな秘密のかたまり
坂井朱生 / 亀井高秀
幻冬舎
ルチル文庫2008-3

横川雅克の勤めている飲食店に、友人・三反園が連れてきたのは、高校卒業以来会っていなかった鳴瀬功だった。
当時鳴瀬のことが好きだった横川は、その想いを告げることなく関わりを断ったが、未だ忘れられずにいた。
再会後、何度か会ったある日、高校の時から横川の気持ちに気づいていたという鳴瀬からつきあってくれと言われ、幸せな横川だったが……!?
鳴瀬功(なるせこう)×横川雅克(よこかわまさかつ)
元高校同級生、26歳、再会もの。

《玉翠荘》が舞台の「カラフルに秘密をつめて」のスピンオフだったんですね。
読み始めるまで知らなかった(笑)
前作は読んでなくても大丈夫でしょう。

お話は、定番です。
高校時代、伏せていた親友・鳴瀬への密かな恋心。
絶対に打ち明けるわけにはいかないけれど隠しているのも限界で、横川は卒業を機に連絡を絶って忘れようとするけれど、心の中ではいつも小さな恋の炎が燻っていて、それが再会によって一気に再燃します。
実は攻めの方も好きでした・・・というわかりやすい展開なので、安心して読めますね。

そんなにヒネリもありませんが、横川の乙女っぷりは特筆すべきですよね(笑)。2~30年前、昭和の中学生か、と思うほどの純情乙女っぷりです。昔の少女漫画を読んでるみたいでした。最近は少女漫画読まないので、現状は知りませんが(笑)。
ただただ可愛くて、そういう横川の様子は意外に楽しかった気がします。
攻めの方は、ごく普通に、ノーブルにカッコいい人ですよね。
ハンサムで頭が良くて誠実で優しくて・・・。そう書くと面白みに欠けるけれど亀井さんのイラストがステキだから許す。

安心して甘さに浸れるお話でしたけど、ただ研修の件についてはちょっと引っかかったかな・・・。
鳴瀬の切り出し方も横川の早とちりも、その結末も。
実際少年野球の監督を続けたいがために、中国支社栄転の話を断った男を知ってますので、何が優先されるべきかは人それぞれで、この話も研修に行くのがいいと言ってるわけじゃないんですけど。
「連れて行く」とか「行かない」とか「やめた」とか、感情だけで決めているような気がするので、もうちっと話し合ってもよかろうと・・・ちょっと引っかかったのでスッキリしませんでした。

《玉翠荘》は、もしかするとまた次もあるかもしれません。
三反園(みたぞの)くんは、ちょっと面白そう。
出たら次も読んじゃうと思います。
コメント
この記事へのコメント
こんにちは、mimuさん。

このお話、タイトルの可愛さに気恥ずかしい思いをしながらも、気分として可愛いお話も読んでみたいかなと思って読みました。

まあ、お話は、まさに定番でしたね。その分、安心して読めるけど、期待を裏切られる楽しみはなかったというか。

研修の件は、私もあれ?と思いましたが、BLではこういうパターンは『行く』という選択が多いだけに、意外と新鮮でしたよ。今は恋の方が優先順位が高かったということなのでしょうね。しっかりお互いの気持ちが揺ぎ無いものになれば、そのとき研修の話を考えればいいかなとも思いました。

TB、よろしくおねがいしますvv
2008/04/19(土) 10:30 | URL | 桃 #-[ 編集]
>桃さん
こんにちは、桃さん。

桃さんが『可愛い系』のお話は珍しいですね(笑)
確かに、普段読まない感じが読みたい~っていうのありますね。
反対に読んでみて「こういう気分じゃない」という時もあるし・・・。
その時の気分で感想も左右される(笑)

乙女な思考が横川には違和感なかったので、結構楽しく読みました。
研修の件は、行くのがいいとか行かないのがいいとかではなく、随分アッサリ結論を出したのがアレ?って思ったんですよね。
ここは拘るポイントじゃないのかもしれないけど、引っかかってしまった(笑)
私が横川だったら、残ってくれるのは嬉しいけど、心のどこかで“ホントに良かったのか”って後々まで心に過ぎってしまいそう。
それに現実的にこういうチャンスって何度も巡ってこないと思ってるから、鳴瀬に「甘い」と思っちゃったんですよね。
「叔父さん」の事務所にいるという都合の良い設定からくる甘さだろうけど。
実際には、最終的にやめるにしても、もっと話し合うべき「重み」のあることだと思うので、感覚的に馴染まなかったのだと思います。

TBありがとうございました~vvv
2008/04/20(日) 06:58 | URL | mimu #-[ 編集]
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