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4062865203ドロップアウト 龍の咆哮
佐々木 禎子 / 実相寺 紫子
講談社
X文庫ホワイトハート2008-05-02

by G-Tools

新宿歌舞伎町で診療所を営む無資格医師・能瀬修哉は、六年ぶりの香港にいた。そこは香港マフィアの幹部・劉華勝との出会いの地。華勝は修哉を『最愛の愛人』と呼ぶ。
幾多の事件に巻き込まれるうちに、ふたりの関係は裏社会でも周知の事実になっていた。関係を続けていいのか思い惑いながらも、華勝を前にすると身悶えしてしまう修哉。
だが、ここ香港で大きな決断が下されることに!?

劉華勝(リュウワセン/アンディ・リウ・29歳)×能瀬修哉(のせしゅうや・28歳)
香港マフィア×無資格医師

『ドロップアウト』シリーズ、いよいよ最終巻となりました。
大学生のとき、香港旅行で知り合った華勝が香港マフィアと知り逃げ出した(笑)修哉は、二巻目でも彼との関係に悩んでいました。
そして三巻目、修哉は“脇”を引き連れて再び香港にやってきます。
目的は、「華勝に別れを告げるため」。
マフィアである華勝の手が血で汚れることにも耐えられないし、「華勝の愛人(アイレン)」としての自分が弱みとなり、華勝に危険が及ぶことにも耐えられないからです。

二巻の感想でも書いたと思ったけど、このグルグルはちょっとね。今更というか、往生際が悪いというか。
作者様もあとがきで「もっと素直になってもいいんじゃないか」と書いておられるので、修哉のグルグルはもちろん計算の内。
そこを乗り越えて、二人強固に結びつくエンドを迎えるわけですが、そこに至るまでの修哉のグルグルは今更言ってもしょうがないようなことなので、それで引っ張られたのはツラい。

華勝は、三冊通して深い愛情にブレがなく、余裕と包容力が感じられてとても素敵でした。実相寺さんの描かれた華勝がイメージに合っていて、ホントにカッコ良かったです。
華勝が修哉のために最後にした決断ときたら。
有り得るとか有り得ないとか言うよりも、ここまで華勝が覚悟を決めているのに、修哉の悩みは華勝の愛情に対してヤワ過ぎると思いました(笑)。
でも、修哉が華勝のために見せた、華勝の命を助けるシーンはカッコ良かったです。
そういう毅然としたところをもっと見たかったですね。自分はダメって卑下してるわりには、危険にすすんで近づいていきますしね。無謀。そうしないと話が動かないことになってるわけですけど(笑)。

周囲にも魅力的な人物が多いシリーズでしたが、私が気になるのはシロです。
彼の今後が気になるな~。
多分、人気は華勝の異母弟・華炎(ワイム)かな?
あんな美人をほっておくのはもったいないですよね(笑)
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