神獣と神仙に守られし陽都六州。成陵の市長の息子・雪花は己の容姿を厭い、ひっそりと暮らしていた。
大祭の夜、好奇心から館を抜け出した雪花は、柄の悪い男たちに誘拐されかける。助けたのは旅の商人・戒焔で、報酬に唇を奪われた雪花は、反発しつつも、強くて優しい戒焔に惹かれていった。
そんなある日、雪花の家族は侵略軍の捕らえられてしまう。家族を救うため助力を頼んだ雪花に戒焔が要求したのは雪花の無垢な肉体だった――。
大祭の夜、好奇心から館を抜け出した雪花は、柄の悪い男たちに誘拐されかける。助けたのは旅の商人・戒焔で、報酬に唇を奪われた雪花は、反発しつつも、強くて優しい戒焔に惹かれていった。
そんなある日、雪花の家族は侵略軍の捕らえられてしまう。家族を救うため助力を頼んだ雪花に戒焔が要求したのは雪花の無垢な肉体だった――。
江戒焔(こうかいえん)×李雪花(りせっか)
雪花がおそらく15歳くらい。戒焔は25歳くらい。
「花を秘する龍」雑誌掲載を大幅に改稿
「青龍の花嫁」書き下ろし の二編。
雪花の家は裕福な商家で、父は市長をしています。
李家には3人の息子がいますが、しかしその中で雪花だけが白に近い金の髪に淡い薄青の瞳、真っ白な肌、とその容姿は家族やその辺りに住む誰とも違っていて異彩を放っていました。
そのせいで苛められたこともあり、また腫れ物に触るような父や兄の態度に、自分の容姿を厭う雪花は、ほとんど外出することなく暮らしていました。
そんな雪花が、好奇心で一人出かけた祭の夜、男たちに絡まれ誘拐されそうになったところを戒焔に助けられます。そして、初めは反発しつつも、初めて自分を気味悪がることなく接してくれた戒焔に、雪花は惹かれるようになっていきます。
戒焔と二人で周る初めての祭が物珍しく、無邪気に楽しむ雪花と、優しい戒焔。
しかし、戒焔が自分に優しくしてくれるのは、市長の息子だからだとか、家庭教師にお金を貰ったからだとか、そんな誤解をした雪花は、祭が終わったあとはまた旅に出るという戒焔と、もう会わないと意地を張ります。
ところが、祭の後、雪花の家は、この国の利権を狙った近国からの襲撃を受け、町は占拠されてしまいます。
父と兄の気転と愛情で一人逃れた雪花は、他国の王を頼るため、騒動で足止めを喰らっていた戒焔の元を訪れます。
しかし、雪花の頼ろうとしている奏(そう)国の王は、珍しい見目の人間を集めていて、その者を龍の生贄に捧げているのです。雪花の外見が奏国の王の眼鏡に叶うことは間違いありませんが、そうなると雪花は生贄として殺されてしまいます。
戒焔がそう言っても雪花の決心は変わらず、戒焔は更に、自分を雇いたいなら身体を差し出せ、旅の間も女の代わりをしてもらうと脅します。
しかし、雪花はその言葉さえ受け入れ、戒焔もそれ以上拒むことができずに雪花を抱き、そして奏国への二人だけの旅が始まります。
こちらは雑誌掲載時に読んでました。
中華風無国籍ファンタジーということで、設定はそういう雰囲気になっていますが、ストーリーはBLファンタジーでは定番のものでした。
目的があって旅をしなければならない受を、用心棒として攻めが守りつつ、二人で旅をする間に愛が芽生える、というやつ。お互い想い合っているのに、誤解や思い込みで心が擦れ違っているというのも、同じく。
そしてこういう展開だと、最後に攻めの正体にどんでん返しがあったりするのも常なのですが、こちらもそのパターンを踏襲しています。
非常にオーソドックスな基本形。
「神獣異聞」という、ルチル文庫の「桃華異聞」(こちらは本屋でサラッと飛ばし読み)とは同じ世界観を持つリンク作なのですが、お話は独立しています。
こちらもシリーズになるそうで、第一作めは非常にわかりやすいお話を持ってこられましたね。同じようなストーリーでも、中華風という味付けは個人的には楽しめましたが、今後は目新しい展開のお話も期待したいです。
お話の中ではそれほど感じないんですが、佐々さんのイラストはショタ色が大変強いですので、ちょっと注意かな。
雪花がおそらく15歳くらい。戒焔は25歳くらい。
「花を秘する龍」雑誌掲載を大幅に改稿
「青龍の花嫁」書き下ろし の二編。
雪花の家は裕福な商家で、父は市長をしています。
李家には3人の息子がいますが、しかしその中で雪花だけが白に近い金の髪に淡い薄青の瞳、真っ白な肌、とその容姿は家族やその辺りに住む誰とも違っていて異彩を放っていました。
そのせいで苛められたこともあり、また腫れ物に触るような父や兄の態度に、自分の容姿を厭う雪花は、ほとんど外出することなく暮らしていました。
そんな雪花が、好奇心で一人出かけた祭の夜、男たちに絡まれ誘拐されそうになったところを戒焔に助けられます。そして、初めは反発しつつも、初めて自分を気味悪がることなく接してくれた戒焔に、雪花は惹かれるようになっていきます。
戒焔と二人で周る初めての祭が物珍しく、無邪気に楽しむ雪花と、優しい戒焔。
しかし、戒焔が自分に優しくしてくれるのは、市長の息子だからだとか、家庭教師にお金を貰ったからだとか、そんな誤解をした雪花は、祭が終わったあとはまた旅に出るという戒焔と、もう会わないと意地を張ります。
ところが、祭の後、雪花の家は、この国の利権を狙った近国からの襲撃を受け、町は占拠されてしまいます。
父と兄の気転と愛情で一人逃れた雪花は、他国の王を頼るため、騒動で足止めを喰らっていた戒焔の元を訪れます。
しかし、雪花の頼ろうとしている奏(そう)国の王は、珍しい見目の人間を集めていて、その者を龍の生贄に捧げているのです。雪花の外見が奏国の王の眼鏡に叶うことは間違いありませんが、そうなると雪花は生贄として殺されてしまいます。
戒焔がそう言っても雪花の決心は変わらず、戒焔は更に、自分を雇いたいなら身体を差し出せ、旅の間も女の代わりをしてもらうと脅します。
しかし、雪花はその言葉さえ受け入れ、戒焔もそれ以上拒むことができずに雪花を抱き、そして奏国への二人だけの旅が始まります。
こちらは雑誌掲載時に読んでました。
中華風無国籍ファンタジーということで、設定はそういう雰囲気になっていますが、ストーリーはBLファンタジーでは定番のものでした。
目的があって旅をしなければならない受を、用心棒として攻めが守りつつ、二人で旅をする間に愛が芽生える、というやつ。お互い想い合っているのに、誤解や思い込みで心が擦れ違っているというのも、同じく。
そしてこういう展開だと、最後に攻めの正体にどんでん返しがあったりするのも常なのですが、こちらもそのパターンを踏襲しています。
非常にオーソドックスな基本形。
「神獣異聞」という、ルチル文庫の「桃華異聞」(こちらは本屋でサラッと飛ばし読み)とは同じ世界観を持つリンク作なのですが、お話は独立しています。
こちらもシリーズになるそうで、第一作めは非常にわかりやすいお話を持ってこられましたね。同じようなストーリーでも、中華風という味付けは個人的には楽しめましたが、今後は目新しい展開のお話も期待したいです。
お話の中ではそれほど感じないんですが、佐々さんのイラストはショタ色が大変強いですので、ちょっと注意かな。
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