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どっちにしても俺のものどっちにしても俺のもの
久我有加 / 夏目イサク
新書館
ディアプラス文庫2008-5

心機一転、関東から関西の大学に入学したものの、言葉やノリの違いに馴染めずにいた保英。そんな保英に率先して絡んでくるのが、顔もいい、家柄もいい、おまけにしゃべりも面白い、自他ともに認めるモテ男の瀬良だ。
きつい関西弁で容赦なくツッこんでくるくせに、自分に向かって「好き」を連発する瀬良に振り回される毎日を過ごすうち、保英は瀬良の妙な色気に当てられ始め……!?
本間保英(ほんまやすひで)×瀬良俊克(せらとしかつ)
関東人×関西人の、大学1年生同士

「どっちにしても俺のもの」(雑誌掲載)
「どっちにしても君のもの」(雑誌掲載)
「どっちにしても同じこと」(書き下ろし)の三編。


雑誌掲載分は読んでたんですよねー。お話とイラストが合っていて、ストーリーもキャラも好きだなと思っていた作品でした。
そして別の意味でも記憶に残っていたんです。
攻が「本間保英」→「ホンマヤスイデ」というので(笑)

三編に別れていますが、「どっちにしても俺のもの」は、千葉から関西の大学に進学した保英が、その言葉やノリの違いについていけず戸惑うところへ、本間に一目惚れした瀬良に振り回され最初はウンザリしているうちに、やがて惹かれていき恋人同士になるまで。
「どっちにしても君のもの」では、甘い恋人生活を満喫していたところへ、瀬良の昔の恋人が現れ、また保英が高校時代、全国で7位になるほどの才能ある陸上選手だったのに、全てをすてて関西へやってきた理由を隠したため、二人の間に微妙な空気が流れてしまいます。
やがて、いつも好き勝手に振る舞い保英を翻弄している瀬良の、切なくいじらしい思いが明らかになります。
「どっちにしても同じこと」は、二人の10年後。

関西人の中に一人入った関東人が、誰もが保英のように戸惑うわけではないと思うけど、保英は性格的にもテンションが高いほうではなく口数多い男ではないので、やはり戸惑いも大きかったんでしょう。しかも名乗るたびに「ホンマヤスイデ」と笑われてはね(笑)。
そんな中、何かにつけ「好きや」と言いながら構い倒してくる瀬良を鬱陶しいとしか思えなかった保英。「好き」という言葉も「友人として」と捉えており、正直に言えば「好かれてもあんまり嬉しくない」という気分なんですが、瀬良の「好き」はまさに恋愛の「好き」であるというのは読んでいればすぐわかりますね。
瀬良は、BL的に言うと「小悪魔風襲い受」タイプ?
一目惚れした男にまといついて、押しの強さと美貌でまんまと狙った男(保英)を落としてしまう。
初めてのHでも誘い襲って乗っかってしまうし、チカラ関係は始終瀬良が上に立っています。

恋人同士になってからもリードしているのは瀬良の方で、しかもHは保英は一度も上にさせてもらってません。もちろんその気はあるのですが、テクが瀬良の方が上なため(笑)、いつも途中でひっくり返されてしまう。
とことん振り回されて尻に敷かれ、あわれなヘタレ攻・・・という感じですが、面白いのはそれで終わってないというところですね。

いつも主導権を握りたがる瀬良の心の中には消えない不安があり、単に強い受というわけではないのです。
瀬良はそのままでも魅力的な受だと思うけど、内包された「弱さ」が、強いだけでなく更に一途で可愛らしい男という魅力も加えています。

そして書き下ろしの10年後では、二人のパワーバランスはなんと逆転しています。
これは結構感動でした。
保英の成長ぶりは驚いたな(笑)。
この変化に無理が感じられないのがいいです。
10年経つ間にも二人の間には山あり谷ありだったようですが、関係を続けていく中で、保英は包容力ある男としてどんどん成長していったんでしょうね。10年経ったら余裕まで感じられます。
保英はもう完全に瀬良の性格や心の揺れを理解していて、それを全て包んで受け止めてやろうとしています。誠実でいい男に育ちましたねぇ。
その反対に、瀬良はどんどん初々しくなったというのがまたいいですね。
保英に乗っかるんじゃなくて、乗っかられるようになって新に出てきた色気ってのがまた・・・奥が深い(笑)


オマケに夏目さんの漫画がついていて、これはお得。
読んでた話だったけど、「10年後」とこの漫画が読めて損はなかったです。
コメント
この記事へのコメント
こんにちは~みむさん!

久我さんのお話ということで予約して手元に届いております~!!
関西人VS関東人ですか?
私は両親共に関西出身なので関西に関してそれほど違和感を持ってないし、関西弁も大丈夫なんですけどね。でも、一人、関西人の中に入ったら・・・戸惑うでしょうね?!

10年後のお話も読めるんですね?
楽しみに読もうと思います~!
2008/05/23(金) 10:51 | URL | 水月 #/fVvPWuA[ 編集]
>水月さん
こんにちは、水月さん。

攻が関東人で受が関西人ですね。
関西人の中に一人になったことがないからわからないけど…そんなもんなんでしょうかね?
昔職場に関西の人がいて、彼女は逆に関東人の中に一人関西だったわけだけど…何か感じていたのかしら(笑)
バリバリに関西弁で喋ってましたけど。

雑誌掲載時にほとんど読んでたんですけど、書き下ろしでその後が読めたのは嬉しかったですv
チカラ関係が微妙に変わってるところが微笑ましかった~。
2008/05/23(金) 13:12 | URL | mimu #-[ 編集]
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