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淡雪
真崎 ひかる著 / 陵 クミコ〔画〕
リーフ
リーフノベルズ(2007.3)


異性に興味を持てない佑真は、その異質さを悟られないように必要以上に明るい自分を演じ、表面上は普通の高校生活を過ごしていた。
だが、バイト先に二つ年下の後輩・武川が入ってきたことで平穏な日常が変わり始める。
自分を偽っている佑真とは違い、無口だけどまっすぐで正直な武川に淡い恋心を抱いてしまったから――誰も好きになっちゃいけない、そう固く心に決めていたはずなのに……。
武川秀一(たけかわしゅういち・16歳)×和倉佑真(わくらゆうま・18歳)
高校生同士。

両親の離婚後、佑真の家族は現在入院中の父と二人だけ。佑真は学校が終わると『Pommes(ポム)』というタルト専門店でアルバイトをしています。
そこに、同じ高校の二年後輩で、“特待生”である武川がアルバイトとして入ってきます。

たった一人の家族である父の病、異性に興味を持てないこと、佑真の心の中には18歳の少年がたった一人で負うには重たい秘密があるのですが、繊細な内面を隠して、明るいふりと愛想笑いで自分を取り繕っています。
そして攻めの武川は、父がおらず、弟妹合わせて4人兄妹の長男で、16歳にしてその存在は父代わり。そのせいか年齢に見合わないような落ち着きと大人っぽさを持っています。
一見明るい受けと、無口で無愛想な攻め、それぞれに家庭に事情を抱えながら、表面に現われる性格は正反対で、初めはギクシャクするのですが、やがてそこに恋が芽生えるわけですね。

切ないお話なのかなと想像していたんですが、二人の恋は切ないというより“甘酸っぱい”という感じ。手の甲が触れ合うだけで、そこに全神経が集中したように意識しちゃうのって、初々しい10代の恋の特権かなぁ…と、オバサンははるか昔が懐かしくなりましたよ(笑)

好きになっても叶うわけがないと思っている佑真に対して、武川の方が先に告白してきます。
信じられない出来事に幸せを噛み締める佑真。返事は急がないという武川に、佑真の気持ちはもちろん決まっていたのですが、佑真が自分の気持ちを伝える前に、しかし運命のいたずらが。
お互いの家庭の事情が、実は重大な出来事で関係していることがわかります。

結構大きなことだと思うんだけど、佑真の動揺に対して、武川がとっても落ち着いて受け止めていて、ホントに16歳?すごく大人です。なんでもあるがままに受け止めて愚痴ったり腐ったりせずに乗り越えて、もっと大きくなろうとする性格なんだろうなぁ。
「可愛い女の子とつきあうのが普通」なんではなく「好きな人とつきあいたいのが普通」と言い切ってしまうところにも、一貫して真っ直ぐな性格が見える気がします。

年下攻めなんですけど、攻めの方が精神的にキッチリ大人のカップルです。
佑真は、傷つけば傷つくほど笑顔を浮かべようとしてしまうところがあるので、ちょっと痛々しいのね。武川がそういう佑真に苛立ったり、本当の顔を引き出して、傷ついているのなら守ってあげたいと思うのもわかる気がします。

父の病気のために佑真は大学進学を一端保留にしてたりするので、先がちょっと気になります。保育士希望だそうですけど、社会人になった二人も見てみたい。
それから、佑真と武川を見守ってくれるバイト先の店長、大変美味しい過去があるようですが、「趣味のほうで」ということになるんでしょうか?こちらも気になりますね。
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