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4344813294瞳をすまして
杏野朝水 / やまがたさとみ
幻冬舎コミックス
リンクスロマンス 2008-05

by G-Tools

聴覚障害のため、音が聴こえない大学生の牧野登和。過保護な兄と優しい友人に守られる日々を送っていたある日、モデルをしている本多滋人と知り合う。明るく社交的な滋人と過ごす時間は楽しく、彼の存在が、登和の中で次第に大きくなっていった。一方で滋人が自分に構うのは同情ではないかという不安を抱くようになる。
滋人への恋心を自覚した登和は、誰にでも優しい彼の『特別』にはなれない現実に心が痛み、距離を置こうと決意するが・・・。
本多滋人(ほんだしげと)×牧野登和(まきのとわ)
大学一年生同士。

「瞳をすまして」
「心をつないで」
「さまよう涙」の三編。

受の登和が聴覚障害者です。
登和の一人称「僕」で語られますが、その性格を反映してか、一生懸命で健気で優しい雰囲気のあるお話でした。

「瞳をすまして」は、聴覚障害を持つ登和が滋人と知り合い、恋人同士になるまで。
大学のカフェで声をかけてきた滋人は、共通の友人・武士(たけし)を通して登和を知っており、会ってみたいと興味を抱いていました。
モデルのアルバイトをするほど見栄えがよく、男にも女にもモテるし、大抵のことは器用にこなすタイプの滋人は登和に会うまで言ってみればいい加減な生活をしてきましたが、障害があっても、健気で努力家で一生懸命だという登和に会ってみたいと・・・。そして会ったとたんに一目惚れ。自分とは違い努力家で無垢で素直な登和にどんどん夢中になっていき、登和の姿勢を見習って、自分も生活態度を改めるように。
そんな想いを口には出さないけれど積極的な滋人に誘われ親しくなるうちに、登和も、滋人の明るさ、優しさに励まされ、少しずつ障害に怯むことなくもっと積極的になろうと思えるようになっていきます。
お互いがいい方向に影響しあい、なかなかいい具合なのですが、そんな時に、登和に嫉妬する滋人の元カノから悪意を向けられて・・・・。

「心をつないで」は、うまく行っている二人に様々な障害が。
まずは登和の兄なんですが、聴覚障害の弟を、物心ついた時から守ろうとしてきた、両親よりも心配性で過保護な兄さんです。
そんな兄・輝は初めて滋人にあったときから、過剰な嫌悪感を隠そうともせず、登和に滋人とのつきあいをやめるようことごとく説教します。
兄の反対に心を痛める登和ですが、そんな中、モデルの滋人は仕事がどんどん忙しくなり、雑誌だけでなくCMへとその幅を広げていき、二人の会う時間はどんどん少なくなってしまいます。
会えない寂しさを「大丈夫」と健気に耐える登和ですが、やがて小さな不安は大きくなっていき、お互いを想い合うはずの二人の気持ちは微妙にすれ違うようになっていきます。
恋人になったあとは、心と心をしっかりとつないで・・・・とそういうことでしょうかね。
二人の恋愛模様についてはそんなに特別なことはないんですけど、ここで存在が気になるのはやっぱりお兄さんでした。

このお兄さんは極度のブラコンだからという理由だけで弟の恋人を邪険にしているわけではないんですね。過保護な愛情もあるにはあるけれど、その裏には自分がひどい目に合った恋愛の影が大きく尾を引いていました。
そのあたりのエピソードが「さまよう涙」で兄視点で語られているのですが、そんな痛いものだったとはちょっと驚いた。
それと、この兄はなんとなくイラストから「攻」かと思っていたんですけど、「受」でしたか。
なんとなく、この兄編もありそうな感じなので、ちょっと読んでみたいかな~。お相手がちょっと出てたと書いてあったけど誰? そのヒドい元カレじゃないですよね、まさか。

登和が、その性格もですけど、やまがたさんのイラストがとても可愛くて、確かにつついてみたくなるような可愛さです(笑)
ちょっとずつちょっとずつしっかりしていくその感じが微笑ましく、滋人も性格いいヤツなので、応援してあげたくなるような二人でした。

そうそう、手話や読唇、筆談、口話で話し合う他に、二人のコミュニケーションはお互い携帯に文字を打ち込み見せ合うことで会話することがとても多いんですけど、携帯って、そういう手段としても便利に使えるんですね。
恥ずかしながらそういう世界について不勉強だったもので、とても感心しました。
携帯がなかったころには考えられなかったですよね。
コメント
この記事へのコメント
こんにちは~みむさん!

おお~、大学1年生同士ですか~!
好みかも(笑)
ま、片方が障害を持っているので、普通の恋愛関係よりも障害も多いのでしょうけどね。それを乗り越えて2人が恋人になるお話は良いかも。
ここにも「ブラコン兄」が登場するのですね?(笑)
そっか・・・「携帯」ってそういう使い方も出来るんだよね。手話は覚えるのに時間がかかるしね。携帯なら割と便利に使えそうですね。
2008/06/17(火) 11:58 | URL | 水月 #/fVvPWuA[ 編集]
>水月さん
こんにちは、水月さん!

学生ものだし優しい雰囲気で水月さんもお好きかも。
聴覚障害自体は恋の邪魔にはならないんです。
従来どおりの方法に加えて携帯もフルに活用して会話していますので、聴こえなくて話せないことが伝えられないことの理由にはならないし。
恋の悩みはわりとごく普通のBLにある悩みでしたよ(笑)

そうそう登場するお兄さんがちょっと気になる感じでした。
溺愛ゆえのブラコンというだけでなくて、“痛い恋”を経験したゆえ・・・ってところが、その辺とかその後とか、ちょっと知りたくなりますね。

それにしても、手話ができなくてもペンやノートがなくても・・・もしかして書くより早く文章を作れる「携帯」ってこういうときに凄く便利な道具なんですね。
これなら携帯さえあれば誰でもすぐに会話ができますよね。
2008/06/17(火) 13:05 | URL | mimu #-[ 編集]
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