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4344813545大人は愛を語れない
崎谷はるひ / ヤマダサクラコ
幻冬舎コミックス
ルチル文庫 2008-06-16

by G-Tools

舞台役者志望の大学生湯田直海は、ある夜、地上げ屋に暴行を受けアパートから追い出され、ゴミステーションで倒れていたところを居酒屋「韋駄天」の店長・宮本元に拾われる。住む場所を失った直海は「韋駄天」に居候することに。
片意地を張り続けた自分を甘えさせてくれる宮本に次第に惹かれる直海。
しかし宮本は飄々としてつかみ所がなく……!?

宮本元(みやもとはじめ・35歳)×湯田直海(ゆだなおみ・19歳)
居酒屋「韋駄天」店長×舞台役者志望の大学生

「大人は愛を語れない」
「大人同士」の二編。

同レーベル「絵になる大人になれなくても」とちょこっとリンクしていますが、他社の数作とも関連しています。
「韋駄天」は崎谷さんの他小説にも出てきますし、ここのバイト学生と本作の受の友人は他社でカップルになっていて、この二人の方が登場は多い。
でも読んでなくても大丈夫です。

お話は、攻35歳受19歳の頃が中心ですが、冒頭はその10年後、いきなり直海が交通事故に遭うところから始まっています。
そこから、二人のなれそめを振り返るという形。

代議士の父や母の期待に背き、役者を目指して大学進学を隠れ蓑に東京へやってきた直海。しかし親にバレ、仕送りを止められて安アパートでバイト、大学、役者の勉強と苦学生に。
しかし住んでいたアパートは地上げ屋に遭い、最後まで抵抗した直海は、ある日暴力を受け、大怪我をしてゴミ置き場で行き倒れとなってしまいます。
そこを通りかかった無精ひげの冴えないオッサン・宮本に救われ彼の店「韋駄天」の2階で看病してもらい、居候までさせてもらうことになる直海。

役者への夢、親への意地、若さゆえのツッパリもあるでしょう。直海は意地っ張りだけど熱く真っ直ぐで、「抜く」ってことができずに、ギリギリまで一人で全力で頑張ってしまう。
しかし、宮本は過去のある出来事をキッカケに「抜けすぎ」てしまった大人なのですが、彼の枯れたユルさや大らかさは、直海がチカラを抜くいい相手となったようです。
素直に感情を表して泣いて甘えて、いつしか直海は宮本に惹かれていく。
ところが疲れた大人の宮本は、そういう直海の気持ちに気づいていながら、断るでもなく受け入れるでもなく、気づかないことにしてかわしてしまう。

恋愛に悩み、役者として悩み、時には生活にも悩み・・・。
悩みながら一生懸命キリキリ舞いしつつ玉砕もして、それでも進んでいく直海は好感が持てる若者ですね。
対して宮本さんですが、19歳という年齢に対して35歳はオッサンですが、私個人からみたら若造なので(笑)、人生枯れるには早すぎるぞとはちょっと思います。
しかしお話の締めは、45歳29歳という年齢になっていて、10年経ってもいい関係を築いている二人を見れば、これらの出来事も彼らの人生の貴重な1ページ。

先日の他社の新刊「花がふってくる」も15年前に骨子を考えたとありましたが、こちらも元々は10年以上前に考えたものだそうです。
この二作続いて、崎谷さんにしてはHが大変あっさりです。
別に昔考えたから・・・というわけではないんでしょうが。
「変化」の時期なのかな?とか思ったりしたけどそういうわけでもないのかなぁ?
心理描写のしつこさは健在だと思う部分もありましたけど、読みやすかったです。

「大人同士」は、「絵になる大人になれなくても」の井原から見た二人。坂上とうまくいった直後みたいです。
コメント
この記事へのコメント
こんにちは~みむさん!

これも予約してあります。
あれ?「花が降ってくる」も手元にありますし・・あれ?「絵になる大人になれなくても」はどうだったっけ?
いくつかのカップルも出てくるのですね?それは面白いかな?
まだ手元に届いていないので、いつ読めるのか?(笑)
現在、必死に読んでいるんですが・・そうすると感想を書く時間がなくなるし・・・(汗)
2008/06/24(火) 11:16 | URL | 水月 #/fVvPWuA[ 編集]
>水月さん
こんにちは、水月さん。

他の『カップル』が出てくるというわけではないんですよ(笑)。
表題作に出てくる二人はまだカップルになる前で、この話の中で“キッカケ”は出てきますがまだ出逢ってませんし、「絵になる大人になれなくても」も、攻がちょこっと出てきて受にメールするだけです(笑)

なので他作品を読んでる必要はないです。
「読んでみたいかな」という気にはなるかもしれませんが、「韋駄天」バイト君たちの話はネットでは購入できないところもあるみたい。すでに絶版…? 出版社をチェックしてないのでわかりませんが。

相変わらずお忙しかったりいろいろ大変みたいですが、体調は大丈夫ですか?
感想書くために読むんでは本末転倒なので、読書を優先しましょう~(笑)
2008/06/24(火) 13:19 | URL | mimu #-[ 編集]
こんにちは。mimuさん

「韋駄天」のバイトの話ってなんでしたっけ。
読んだはずなのにタイトルが思い出せなくていよいよボケ始めたかと・・・。
男の35歳って微妙なお年頃ですよね。
もう「若者」ではないけどオヤジというには若い・・・男盛りなのかな?
Hの少ないはるひんも悪くなかったです。
2008/06/26(木) 12:58 | URL | ゆきのこ #KD5XUSzs[ 編集]
>ゆきのこさん
こんにちは、ゆきのこさん。

2003年発行のプラチナ文庫『その指さえも』です。
本作で、直海の友人が韋駄天で働くことになる経緯がちょっと書かれていますが、それが二人の出会いで、そこから『その指さえも』に繋がっていくようですね。
ちなみに『ANSWER』で攻が受の過去を上司から聞いて衝撃を受ける場所が居酒屋『韋駄天』です。
ちょっと見てみたら“ひげ面のまだ若そうな店主”と記述がありました(笑)
どっちもかなり前なので、忘れてるのが普通かと(笑)

確かに35歳は若いとも言えないし、かといって枯れるには早すぎて、実在のそのくらいの男性を見ると微妙な感じですね。
独身だったりすると、恋愛方面も「分かれ目」に来てるような感じもチラホラ。
振り返ると35はまだ若い!と思うんですよね。
でも自分が二十歳くらいの時は、ずいぶん離れてる印象だったと思います。
自分が35の時は、気持ちは25でしたね(笑)

はるひん(笑)のHが最近苦手なので、少なめのここ二冊は読みやすくて助かってます。
2008/06/26(木) 16:17 | URL | mimu #-[ 編集]
そうだった~
ありがとうございます!!
「思い出せない」ことが気になって気になって仕事も手につきませんでした(笑)
『ANSWER』に出てくるのはさすがに何回も読んでるから覚えてたんですが、崎谷はるひのプラチナ文庫ってこれ1冊ですよね。すっかり忘却のかなたでした。
あーすっきりしたー!
ついでに読み直してみよう。
2008/06/27(金) 00:01 | URL | ゆきのこ #KD5XUSzs[ 編集]
>ゆきのこさん
今日は仕事が捗りそうですか(笑)
お役に立ててよかったです。
タイトルが地味なもんで、私もちょっと考え込みましたよ。
「確か指に傷がいっぱいあって~」とか(笑)
確信ではないですが確か崎谷さんのプラチナはこれだけだと思います。
私も読み返したくなりましたが、もう手元にないんですよね~(笑)
2008/06/27(金) 08:19 | URL | mimu #-[ 編集]
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