
水碕夢見 / タクミユウ
白泉社花丸文庫
出張校正で出向いた印刷所。
編集の駿河が初対面を果たした男は、慇懃無礼の権化だった。
帝都印刷・製版部、泉恭一郎――口はもちろん目つきも悪く、黒ずくめの全身からはおよそ体温というものが感じられない。
しかし、直後、彼の意外な一面に触れて、そのギャップに急転直下でハマってしまった駿河は、衝動のまま公衆の面前で彼の唇を奪い・・・!?
編集の駿河が初対面を果たした男は、慇懃無礼の権化だった。
帝都印刷・製版部、泉恭一郎――口はもちろん目つきも悪く、黒ずくめの全身からはおよそ体温というものが感じられない。
しかし、直後、彼の意外な一面に触れて、そのギャップに急転直下でハマってしまった駿河は、衝動のまま公衆の面前で彼の唇を奪い・・・!?
駿河彰弘(するがあきひろ)×泉恭一郎(いずみきょういちろう)
編集×製版
年齢ははっきり書いてなかったけど、駿河が30前、泉が30過ぎとのことなので、ちょこっと年下攻めですね。
ラテン男×死神男(笑)。
本屋さんで手に取って迷った末に見送ってきたんですが、桃さんがご好意で貸してくださいました。
とても面白く読んだんですが、感想書く前にちょこっと他所様にお邪魔してみたら、あらら? あんまり評判が・・・(笑)
確かに冒頭はツッコミたかったけれど、私は面白かったですよ、桃さん!(笑)
駿河は、代理で出張校正にいった印刷所で、いきなり初対面の男の失礼な態度にムカつかされる。全身黒ずくめで凶悪に目つきの悪い仏頂面、刺々しい台詞を連発するその男は、学生時代の渾名が「死神」の、製版部・泉。
もちろん印象は最悪だが、ふとした瞬間に見た正反対の表情に惹かれ、そのギャップに駿河はいきなり恋に堕ちてしまう。
そしてその直後、駅で泉と再会した駿河は、ホーム上の公衆の面前で泉にキス。
「俺とつきあう気、ない?」と尋ねる駿河を泉は冷たく拒絶するが、そこから駿河のめげないアプローチが始まる・・・。
という冒頭で、このあと視点が泉、駿河、と交互に代わり、何度断られても追いかける駿河、怒り戸惑い拒絶しながら、だんだん落ちていく泉・・・とそれぞれの心情がわかるようになっています。
しかし、この冒頭、ありえないですって(笑)。
ホントに失礼な態度の泉に一目惚れするのもよくわからなかったんですが、それに気づくのも行動に出るのも、いくらなんでも早すぎる。
最初は『第一印象=最悪』なのは泉のことかと思ったんですが、この駿河の行動を見て、一番最悪なのは駿河だと思いました(笑)。
いえ、たぶん「お互いに」ってことなんでしょうけどね。
でもそこから先は、交互の視点も意外に楽しくて、どんどん読んでしまいました。
私の日記を読んでくださってるかたはご存知だと思いますが、懐と精神に大ダメージをくらって浮上しきれていない時に読んだんですが、そんな気分だからこそか、ホントに楽しめました。
攻の駿河は冷静に考えると、かなりしつこい、もし本当に相手がイヤがってたら“携帯を盗んで返さない”とかも、非常識の範疇だと思うんですが、踏まれても蹴られても(実際にはされてません)諦めずに明るく立ち上がる駿河の不屈の精神は、落ち込んでる私を元気づけました(笑)。
そうだよ、こんなことで負けてたまるか(笑)。
泉の暗く刺々しい態度と、戸惑う中身のギャップも確かに可愛く思えました。
とってもいい時にオススメいただいたみたいで、桃さん、私がこれを読むにはベストタイミングだったみたいですよ(笑)。
どうもありがとうございました!
この記事へのコメント
こんにちは、mimuさん。
あら、他所様では評判はよくなかったですか。確かに、突っ込みどころは満載でしたけどね(笑)。
それを補って余りあるエネルギーがありました。
私も駿河の言霊説は見習おうと思いましたよ。前向きになれますよね。
お薦めした本がmimuさんの元気の素になって嬉しいですvv
妖しい萌えもいいけど、こういう元気の出る本もいいですね。
TB、よろしくお願いしますvv
あら、他所様では評判はよくなかったですか。確かに、突っ込みどころは満載でしたけどね(笑)。
それを補って余りあるエネルギーがありました。
私も駿河の言霊説は見習おうと思いましたよ。前向きになれますよね。
お薦めした本がmimuさんの元気の素になって嬉しいですvv
妖しい萌えもいいけど、こういう元気の出る本もいいですね。
TB、よろしくお願いしますvv
こんにちは、桃さん。
他所様はどうあれ、私は楽しみましたよー(笑)
冒頭は確かに「?」と思いましたが、そこから先は十分丁寧に書かれていたように思いました。
泉が駿河に惹かれていく過程も不自然じゃなかったですしね。
駿河のメゲナイところは一歩間違うと困った君だけど(笑)、私の気分にはピッタリでしたね。
「口で言うと本当にそうなる」というようなことは聴いたことがあります。
落ち込んでいても前向きなことを言い続けてたら気分も上昇するんじゃないかな。
楽しい本をお薦めいただいてありがとうございました~!
感謝ですv
他所様はどうあれ、私は楽しみましたよー(笑)
冒頭は確かに「?」と思いましたが、そこから先は十分丁寧に書かれていたように思いました。
泉が駿河に惹かれていく過程も不自然じゃなかったですしね。
駿河のメゲナイところは一歩間違うと困った君だけど(笑)、私の気分にはピッタリでしたね。
「口で言うと本当にそうなる」というようなことは聴いたことがあります。
落ち込んでいても前向きなことを言い続けてたら気分も上昇するんじゃないかな。
楽しい本をお薦めいただいてありがとうございました~!
感謝ですv
2008/07/12(土) 08:31 | URL | mimu #-[ 編集]
この記事のトラックバックURL
http://0hz.blog112.fc2.com/tb.php/934-8ef7506a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
2008年4月発売文庫【ペーパー付★】第一印象=最悪!水碕夢見/著 白泉社花丸文庫あまり、期待しないでこの本を買ってから、ちょっとのあいだ熟成させておいたのですが、もっと早くに読めば良かった。すんごく面白かったです。スカッとしたBLを読みたい方にお勧め..
2008/07/11(金) 12:40:55 | 桃の楽園