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477810613X年下の男
池戸裕子 / あじみね朔生
心交社
ショコラノベルズ 2008-09-10

by G-Tools

大手アパレル会社に勤める瀬尾直は、ある朝オフィスビルのエレベーターの中で見知らぬ男から、商談成立のためにはどちらのネクタイがいいか選んでくれと突然声をかけられる。同じビル内にある有名商社の新人で氷室鋭司と名乗ったその男は、年下ながら堂々とした体躯を持ち、明るく物怖じしない性格でその後も何かと瀬尾に懐いてくる。
困惑しつつも友情以上の好意を隠そうともしない氷室に満更でもない瀬尾だったが、ある日彼が実はまだ二十歳の大学生で、このビルで美人をゲットするという賭けをしていたことを知り・・・。
氷室鋭司(ひむろえいじ・20歳)×瀬尾直(せおただし・28歳)
大学生×大手アパレルメーカー社員

年を偽って近づくのも、「実は賭けをしていた」というのが本気になったあとでバレてひと悶着あるのもよくある感じですね。

本作の場合は厳密に言うと賭けで近づいたというかインターシップで大手商社に体験入社するという緊張から、気づけにたまたまそんなことをほざいてみたというくらいで、確かに同僚に食事をおごらせたりはしているけれど、気持ち的には氷室が瀬尾に近づいたのは賭けを意図したというより、惹かれたためにいろいろ計算してお近づきになりたかったという感じ。
しかしたまたまその「賭け」のことを耳にしてしまった年上男は、すっかり有頂天になっていた自分が恥ずかしいやら腹が立つやら納まらないわけです。

しかし氷室の誠意と本気がわかったあとも、今度は「いまだ大学生で将来ある身を惑わせてはいけない」という年上ならではの責任感から氷室を拒否する。
氷室は瀬尾への想いが絶ち難く、ちょっと壊れちゃったりするんですけど、お互いが分かり合えたあともそれでハッピーとはならず、氷室の成長のために一端離れる・・・という経過を辿るところが一ひねりありましたね。

まったく会えず声を聴くことも禁じた二年間余りの間、氷室が“返事はいらないからこれだけは許可してほしい”と送ってくる絵葉書の短い文面を読み想いを募らせる瀬尾や、瀬尾の元にたどり着こうと頑張る氷室の姿が想像できて、この「タメ」のおかげで、ラストに向けて二人の想いが熱く凝縮されていくような感じがしました。
だから友人の結婚式のラストのシーンが、クサいけど(笑)いい余韻がありました。
スタンダードな年下攻としてオススメかも。
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