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4576081381うそつき
烏城あきら / 桃月はるか
二見書房
シャレード文庫 2008-09-22

by G-Tools

夜逃げした両親に置き去りにされ、叔母に育てられた誠。高校を中退し、高速道路のサービスエリアで天津甘栗の販売員として勤める彼に声をかけてきたのは、若干二十三歳で運送業を営む輝夫だった。
休憩時間のトラックキャビンでの短い逢瀬。輝夫はためらいなく誠を求め、誠は戸惑いながらそれに答えようとするが、ある出来事がきっかけで輝夫の態度がよそよそしくなって…。
サービスエリアでの常連でバイク便を営む修平とその恋人・克美の物語「ひみつ」と、2カップルの書き下ろし後日談「わがまま」を収録した三本立て!
「うそつき」(シャレード2005年掲載)
定岡輝夫(さだおかてるお・23歳)×相原誠(あいはらまこと・17歳)
運送会社社長×サービスエリアの天津甘栗屋

「ひみつ」(小説ジュネ2004年掲載)
木村修平(きむらしゅうへい)×黒川克美(くろかわかつみ)
バイク便×グラフィックデザイナー兼バイク便事務兼同居人

「わがまま」(書き下ろし)
以上三編です。

長距離十トントラックの運転手とサービスエリアの販売員て珍しい組み合わせのような気がする。
確かに定期的に休憩で利用してれば「顔見知り」なんてのもできたりするのかなぁー。
ちょいと見かけた天津甘栗屋の可愛い店員さんに声をかけてみたら、思いのほか人懐こく懐いてきてやがて二人に恋が芽生える。
けれど、トラック野郎・輝夫は自分ひとりで会社を興し一千万の借金を抱えて休みも惜しんで長距離を走っているので、二人にはデートする時間もない。
輝夫がサービスエリアで休憩するほんのわずかな時間が二人の甘い一時なのですが、そんな状況でも確実に二人の仲は進展していく。
ところがある出来事を境に、輝夫の態度がどこかそっけないように思えてきて…。

とそんな恋に、やはり誠のいるサービスエリアを利用するバイク便の修平とその恋人・克美の恋話が絡みます。
雑誌に掲載された時期を見るとこっちの方が先のよう。
修平と克美の恋に絡めて、輝夫と誠の話を書いたというのが正しいんでしょうか?
「うそつき」と「ひみつ」は時間が被っていて、話は別ですが同時進行しているので合わせてみると面白いです。

どちらも話は、要は「言葉足らず」ということなんですけどね。
身体で働く男は口が足りないのか・・・(それは偏見。笑)
キャラとしては、白魚のようにお手入れの行き届いたセレブな男よりも、こういう男たちの話の方が好きなので、趣味の部分でなかなか楽しめました。

しかし石油高騰の折、こういう仕事は大変だろうなぁ~。
借金抱えて経営も相当キツイんじゃないですか?
修平も輝夫もかなり無茶な強行軍で仕事をしているので、事故には気をつけて頑張ってほしいですね。
と、話とは別のところで気になってしまいました。
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