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4403521991パラダイスより不思議
松前侑里 / 麻々原絵里依
新書館
ディアプラス文庫 2008-10-10

by G-Tools

恋人に裏切られ自殺を図った悠。しかし飛び降りる直前に栄養失調で倒れていたところを仕事中のペット探偵・貴広に拾われる。
貴広は動物の言葉がわかるらしい。飼い猫の口から一文無しであることを告げられてしまった悠は、貴広の世話になることに。
だが貴広は動物の気持ちには聡いくせに、人間には無愛想この上ない。
それでも共に過ごすうちに悠は彼の不器用な優しさに惹かれてゆき・・・。
尾形貴広(おがたたかひろ・33歳)×菅谷悠(すがやはるか・22歳)
ペット探偵×無職


恋人(男)が親友と一緒に行方を晦ましてしまい、傷ついて自殺を図った悠は、ビルから飛び降りようとした直前、栄養失調で倒れてしまう。
目を覚ますと見知らぬ家のベッドにいて、そこはペット探偵を営む尾形貴広の部屋だった。
貴広は動物の言葉がわかるという特殊能力を持っていて、悠の飼い猫から事情を聞いた貴広は、お金も家も失くした悠に、ここで働きながらお金を貯めればいいと、見習い・居候を許してくれる。


松前さんの癒し系です。
貴広は口調は無愛想でぶっきら棒で一見、人の気持ちには無頓着に見えるけれど実際はかなり優しい。
一緒に仕事をするうちにそういう貴広の本当の性格が見えてきて、最初は「怖い」と思っていた悠も惹かれていくわけですね。
意識していないうちは貴広のそばで安心してのびのびと暮らすことができるようになっていた悠も、自分の気持ちを自覚したとたん、悩んだりぎくしゃくとしてしまう。
貴広がバツイチということはつまり“ノンケ”ということでもあり、ゲイの悠の悩みは深まる。

特に大きなことが起きるわけではなく、仕事や生活を通して始まっていく恋模様が書かれています。
もともとの優しい雰囲気に加え、貴広が動物の言葉がわかるという設定のため、同居している動物たちの存在も相まって益々癒しな感じ。
動物っていいよなぁ~。
動物がもっと「恋のキューピッド」的な、伝言役みたいな役目を果たすのかと思っていたらそれほどでもなかった(笑)。
そういう意味では貴広の家にいる犬も猫も、ちゃんと節度を守った「友人」というポジションですね。オカメインコはKYですけど(笑)。

H度は相変わらず超低いのですが、最近しつこいエロシーンは飛ばしてしまうわたくしなのでかえって望むところだ(笑)
ギスギスした人たちの話の次に読んだからか、ホッと緩んだ。
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