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4862634508きみがいるなら世界の果てでも
榎田尤利 / 円陣闇丸
リブレ出版
ビーボーイノベルズ 2008-09

by G-Tools

俺のせいで東海林がダメになっちゃう!?
ルコちゃんという愛称で人気上昇中のマンガ家・二木は、恋人同士となった今も変わらず、いっさいの面倒を東海林に見てもらっていた。
お互いそれで良いと思っていたはずの関係だったが、次々と東海林にアクシデントが起きる。さらに高校時代、二木の世話を焼いていた男・甘利が現れ・・・。
きみがいなけりゃ息もできない――そんな二人の行き着く先は?
東海林達彦(しょうじたつひこ)×二木了(にきりょう)

マンガ家シリーズの完結編ですね。
東海林とルコちゃんに戻ってきた。
正直に言うとマンガ家シリーズはこの人たちだけでいい(それではシリーズとは言えないか)笑。

この人たちは、「保護する人される人」「お世話する人される人」と、まるで割れ鍋に綴じ蓋のようにぴったりしっくり上手くいっている人たちなのだが、周囲から見れば確かに突っ込みどころは満載である。
休息や仕事を犠牲にしてまでルコちゃんのお世話に尽くしているのを見れば、周囲の常識的な人たちが「東海林の人生も考えてやれ」と言いたくなるのもしょうがない。
小さな諍いはあってもそれはそれ、周囲の思惑に反して二人は幸せだったのだが、外野のそんなお叱りがルコちゃんの心を惑わせてしまう。

ルコちゃんがもうちょっと大人になった方がいいというのは正論だが、東海林に限っては「余計なお世話」な気がする。
だって東海林はそれでいいんだもん。
ルコちゃんのお世話が生きがいなんだもん。
周りの言うことは正しいが、二人にとってはとんだお邪魔であった。
周囲がなんと言おうとどう思おうと、二人がこれで幸せなんだからこれでいい。
だから二人は唯一無二なんだと思う。

東海林に度重なる災難はまるでギャグのようでした(笑)。
可哀相だったですね。東海林の受難編。
でもダメになった東海林はワイルドでやっぱりちょっとカッコいいですよね。

それにしても「完結」はまた本拠地を離れていくのですね。
某社のシリーズも出ていっちゃったっけ。
あれ、また?とちょっと思いました。
コメント
この記事へのコメント
こんにちは、mimuさん

>だって東海林はそれでいいんだもん。

私もこの二人の関係は、その一言に尽きると思いましたv
傍から見ればアンバランスな関係ですが、二人の中ではそれはちゃんとうまくバランスが取れているのですよね。
ホント、割れ鍋に綴じ蓋とは良く言ったものです。

そういえば、あちらのシリーズも商店街を出て行きましたね。旅立ちが新しい出発ということなのでしょうか。

まあ、ルコちゃんなら、どこに行っても言葉の壁をアッサリ乗り越えそうです(笑)
2008/10/22(水) 15:09 | URL | 桃 #-[ 編集]
>桃さん
こんにちは、桃さん。

正しい忠告もこの二人に限っては余計なことでしたよね。
男女でも恋愛関係というのはその人たちにしかわからない様々な事情があるわけで、まさに「馬に蹴られて~」ってヤツだなぁーと思いながら読んでました。
現実でも、人の恋路への口出しは“労多くして功なし”ということが多いものです・・・。

ルコちゃんの「日本語もたまに通じない」に笑ってしまいました。
こういうルコちゃんなら大丈夫そうですよね。
東海林はいらぬ気苦労をしそうだけど(笑)
2008/10/23(木) 08:24 | URL | mimu #-[ 編集]
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