![]() | 硝子の騎士 アーサーズ・ガーディアン Unit Vanilla/蓮川 愛 大洋図書 SHYノベルズ 2008-09-27 by G-Tools |
素直で眼鏡が大好きな大学生・柚木双葉は、父の知人を日本へ案内するため、留学先のパリで空港へ向かっていた。
どんな人が来るんだろう?緊張する双葉の前に現れたのは、眼鏡のよく似合う美貌の男・高嶺だった。
日本へ向かうプライベートジェットに乗った双葉だったが、目を覚ました時、そこは三方を崖に、もう一方を海に囲まれた屋敷の一室だった!
逃げ出すことのできない空間で高嶺と双葉、ふたりきりの生活が始まるのだが・・・。
どんな人が来るんだろう?緊張する双葉の前に現れたのは、眼鏡のよく似合う美貌の男・高嶺だった。
日本へ向かうプライベートジェットに乗った双葉だったが、目を覚ました時、そこは三方を崖に、もう一方を海に囲まれた屋敷の一室だった!
逃げ出すことのできない空間で高嶺と双葉、ふたりきりの生活が始まるのだが・・・。
![]() | 密林の覇者 アーサーズガーディアン Unit Vanilla/蓮川 愛 大洋図書 SHYノベルズ 2008-10-28 by G-Tools |
彼の名前はカイト・ヤマブキ。君のために雇われたサバイバル・インストラクターだ――。
俳優である両親と有名映画監督の伯父を持つハリウッドのサラブレッド、クリスティアンは、恵まれすぎた環境ゆえに何に対しても本気になれず、奔放な毎日を過ごしていた。
そんなある夜、パーティから帰る途中、黒服の男たちに拉致されてしまう。
目覚めたのはセスナの中。目の前には、端整な容貌を持つが無口で無表情な鬼軍曹・山吹戒人がいた。否応もなくジャングルに強制ダイブさせられたクリスティアンとカイトのサバイバルな生活が始まる!!
誰にも本気になれなかったクリスティアンが、初めて恋した相手とは・・・・?
俳優である両親と有名映画監督の伯父を持つハリウッドのサラブレッド、クリスティアンは、恵まれすぎた環境ゆえに何に対しても本気になれず、奔放な毎日を過ごしていた。
そんなある夜、パーティから帰る途中、黒服の男たちに拉致されてしまう。
目覚めたのはセスナの中。目の前には、端整な容貌を持つが無口で無表情な鬼軍曹・山吹戒人がいた。否応もなくジャングルに強制ダイブさせられたクリスティアンとカイトのサバイバルな生活が始まる!!
誰にも本気になれなかったクリスティアンが、初めて恋した相手とは・・・・?
『硝子の騎士』
高嶺(たかね)・レイモンド・加治川(かじかわ・32歳)×柚木双葉(ゆずきふたば・19歳)
大学助教授×大学生・御曹司
『密林の覇者』
クリスティアン・シュナイダー(24歳)×山吹戒人(やまぶきかいと・29歳)
ハリウッド俳優×サバイバル・インストラクター
「アーサーズ・ガーディアン」とは“恒久的な世界平和を目指し誰もが幸福で笑い合える世界をつくる”ことを目的に人々の小さな望みから大きな野望までを叶えることをモットーとする集団。
なんだか危険なカルト集団みたいだ。
志は大変崇高だが、やってることは小さい。
“恒久的な世界平和”を目指すため、『硝子の騎士』では御曹司の眼鏡フェチを治すために莫大な資金を投入している。やってることは小さいが資金はデカイ。
『密林の覇者』ではハリウッド俳優が次回作でリアルな演技ができるようにするため、サバイバル生活に身を投じている。
・・・何かおかしくないか。
細かいことを言えば、眼鏡をかけていない人間に対して極端に人見知りをしてしまう双葉を矯正するためには「眼鏡をかけていても悪者はいる」と思い知らせればよいというのは、どう考えても間違っていると思う。
そんなことを本気で信じて真面目に行動してる人にはあんまり近づきたくない。思考回路なんかヘンだもの。この大学助教授、ダイジョブか。
しかしそれ以前に御曹司が誰にたいしてもニコニコ接しられるようになっても、ハリウッド俳優が名演技をしても、世界は平和には少しも近づかない。近づくとは思えない・・・。
現実、紛争地域でハリウッド映画を見て幸せになれる人がいるとは思えないし、わざわざ見ない、見られない。高級ホテルにも泊まらない。
眼鏡好きを治すために酔狂な施設を建てたり人員を投入したりするよりも、直に餓えてる人たちのところに行って、援助するとかワクチンを送るとか、水道設備や浄化施設のひとつも建ててやって農業指導でもしたほうがよっぽどありがたいんじゃないですかね。
新人試験に金つぎ込むより使う場所があるだろう。
実際、自分も変人な大学助教授と御曹司の噛みあわない思いとか、密林ふたりきりサバイバルじたいはそれなりに面白いのだが、設定があまりに素っ頓狂で破綻してるため、全てが茶番にしか思えない。
対象者をこんなに危険に晒していては、メンバー試験にも合格しないんじゃないですかね。
クリスティアンは少なくとも三回は死にかけてます。
こんな集団にマジで感銘受けて、やってることとのギャップに気づいてないのってどっかおかしい。
“恒久的な世界平和”なんて大仰な垂れ幕かかげるより、「アーサーズ・ガーディアンは小さな親切運動を応援しています」くらいにしといたほうがよくなかったですか。
いくら底無しにお金があると思っても、いい気になって金を撒き散らしてると、「アーサーズ・ファミリー」もどっかの音楽プロデューサーみたくなるぞ。
高嶺(たかね)・レイモンド・加治川(かじかわ・32歳)×柚木双葉(ゆずきふたば・19歳)
大学助教授×大学生・御曹司
『密林の覇者』
クリスティアン・シュナイダー(24歳)×山吹戒人(やまぶきかいと・29歳)
ハリウッド俳優×サバイバル・インストラクター
「アーサーズ・ガーディアン」とは“恒久的な世界平和を目指し誰もが幸福で笑い合える世界をつくる”ことを目的に人々の小さな望みから大きな野望までを叶えることをモットーとする集団。
なんだか危険なカルト集団みたいだ。
志は大変崇高だが、やってることは小さい。
“恒久的な世界平和”を目指すため、『硝子の騎士』では御曹司の眼鏡フェチを治すために莫大な資金を投入している。やってることは小さいが資金はデカイ。
『密林の覇者』ではハリウッド俳優が次回作でリアルな演技ができるようにするため、サバイバル生活に身を投じている。
・・・何かおかしくないか。
細かいことを言えば、眼鏡をかけていない人間に対して極端に人見知りをしてしまう双葉を矯正するためには「眼鏡をかけていても悪者はいる」と思い知らせればよいというのは、どう考えても間違っていると思う。
そんなことを本気で信じて真面目に行動してる人にはあんまり近づきたくない。思考回路なんかヘンだもの。この大学助教授、ダイジョブか。
しかしそれ以前に御曹司が誰にたいしてもニコニコ接しられるようになっても、ハリウッド俳優が名演技をしても、世界は平和には少しも近づかない。近づくとは思えない・・・。
現実、紛争地域でハリウッド映画を見て幸せになれる人がいるとは思えないし、わざわざ見ない、見られない。高級ホテルにも泊まらない。
眼鏡好きを治すために酔狂な施設を建てたり人員を投入したりするよりも、直に餓えてる人たちのところに行って、援助するとかワクチンを送るとか、水道設備や浄化施設のひとつも建ててやって農業指導でもしたほうがよっぽどありがたいんじゃないですかね。
新人試験に金つぎ込むより使う場所があるだろう。
実際、自分も変人な大学助教授と御曹司の噛みあわない思いとか、密林ふたりきりサバイバルじたいはそれなりに面白いのだが、設定があまりに素っ頓狂で破綻してるため、全てが茶番にしか思えない。
対象者をこんなに危険に晒していては、メンバー試験にも合格しないんじゃないですかね。
クリスティアンは少なくとも三回は死にかけてます。
こんな集団にマジで感銘受けて、やってることとのギャップに気づいてないのってどっかおかしい。
“恒久的な世界平和”なんて大仰な垂れ幕かかげるより、「アーサーズ・ガーディアンは小さな親切運動を応援しています」くらいにしといたほうがよくなかったですか。
いくら底無しにお金があると思っても、いい気になって金を撒き散らしてると、「アーサーズ・ファミリー」もどっかの音楽プロデューサーみたくなるぞ。