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雪の記憶雪の記憶
剛しいら/高群保
笠倉出版社
クロスノベルズ 2008.11.24

臨床心理士の如月は、年下の恋人・佐々木との暮らしにも慣れ、慌しくも満ち足りた日々を送っていた。寝食を忘れて仕事に没頭する如月を心配した佐々木は、休息を取らせようと山奥にある温泉へと連れ出す。
しかし久しぶりの蜜月のはずが、雪山で遭難した少年を発見したことによって、事件へと巻き込まれてしまう。
記憶を失くしていた少年を一時的に預かることになった如月は、その断片的な言葉から、少年の過去を導き出そうとするが。
発売がちょっと延びて慌てましたが無事発売になりました。
『記憶シリーズ』第四弾は、「雪」でした。
ってか、またイラストが変わった!

すでに最初から出来上がったカップルとして登場した佐々木と如月先生ですが、これまでの三冊の間には、恋人でありながら、より愛情や関係が深まって絆が結ばれていくという変化がありました。
今回は、二人だけの甘い蜜月というよりは、もうちょっと年季の経った、「熟年」まではいきませんがより落ち着いてきた二人の関係が感じられました。

もちろん、「君なしでは生きられない」と更に確認するというところもあるんですけど、二人だけの生活の中に「少年」を受け入れたことで、これから二人の“家庭”が“家族”へとより強固なものへとなっていく始まりなのかなと思います。

しかしこの雰囲気だと、もしかすると迎え入れる少年は一人ではなく、この先入れ替わりながら何人もの少年を迎える「再生の家」みたいになるかもしれません(笑)。
佐々木が如月に救われたように、今度は佐々木と如月が二人して、迷える少年たちを救っていくのかな。

相変わらず佐々木は懐が深く、優しくてホントにいい男でした。
マグロな如月先生はナント・・・・!(笑)

私も佐々木じゃないですけど、如月先生にはいつまでも初心な冷凍マグロでいてほしいです。それでいいです(笑)。
それにしても疲れてるときに佐々木に挑まれて、「早く終わってほしい」と思ってしまう先生はBLにあるまじき素直さですね(笑)。

ところでこれで記憶シリーズは終わりと思っていたんですけど、剛さんの「今回は」という言い方を見るとそうでもないのかな?と思わせるところもあり、密かに期待してしまうんですが・・・。
確かに前作のあとがきでは「もう一冊、予定をいただいている」という言い方だったので、今後また「予定」をいただくことでもあれば場合によっては「アリ」かもしれないですねv
コメント
この記事へのコメント
こんにちは、mimuさん。

J庭の剛さんの小冊子で、このお話が出ることを知って、楽しみにしてました。

コミコミで買うと、番外編小冊子が付くということで、覗きに行ったのですが、既に在庫ナシになってました(涙)。やはり、みなさん、情報は早いですね。

表紙イラストも過激ではないし、リアル書店でゲットしたいと思います。
2008/11/12(水) 11:36 | URL | 桃 #-[ 編集]
>桃さん
こんにちは、桃さん。

私がコミコミで見た時はまだ予約中でしたが、注文せずに私もリアル書店で買いましたよ(笑)
小冊子にも惹かれなかったわけではないですが。

二人とも素直なカップルで無駄な諍いやすれ違いがなく、その安定した信頼関係にはホントにあったかさを感じて安心します。
2008/11/12(水) 16:40 | URL | mimu #-[ 編集]
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