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4403522025手を伸ばして目を閉じないで
渡海奈穂/松本 ミーコハウス
新書館
ディアプラス文庫 2008-11-10

by G-Tools

将来有望な投手だった樋崎は、事故で再起不能になり、以来、無気力な日々を過ごしていた。ある日、バイト先で後輩の明石と再会する。樋崎に憧れていたという明石は大学リーグで活躍する現役の投手。樋崎は冷たくあしらうが、明石は怯まず声をかけてくる。
だが頑なな樋崎の態度に明石の行動もエスカレート。強引にキスをし肌に触れてくる。それでも適当に流そうとする樋崎に明石は・・・?


明石哲也(あかしてつや)×樋崎直嗣(ひざきなおし)
大学1年生×大学2年生

「手を伸ばして目を閉じないで」(書き下ろし)
「その先の」(かきおろし)の二編。

リトルリーグから野球を始め、高校時代はあちこちからスカウトや取材がくるほどの将来を嘱望された投手だった樋崎は、交通事故で大怪我を負い、野球ができなくなってしまいます。
それ以来心を閉ざし、気力の全てを失くしてただ日々を過ごすだけの毎日。
そんな樋崎のバイトするコンビニに、高校時代の後輩だという明石がやってきます。

有名だった樋崎と、1学年下で二軍のそのまた下だった明石とは接点がなく、明石は樋崎を知っていても樋崎に彼の記憶はない。
しかし、野球ができなくなった自分と違い、明石は現在大学1年ながら野球部のエースを務めるようになっています。

以来、自分のシフトに合わせて明石は毎度のようにやってきては何かと話しかけてきますが、自分の過去の栄光を知り、自分の失くした野球の世界で活躍している明石の存在は樋崎には苦痛以外のなにものでもない。
徹底的に冷たく接する樋崎ですが、明石は懲りずにとにかくしつこく樋崎をかまってきて、根負けした樋崎は、“全て受け入れて流す”という無関心で明石に接することにします。

本気で自分を見ない樋崎に焦れた明石はとうとう暴走し・・・とその後は読んでのお楽しみですが(とか言ってホントは面倒になった。笑)、要は「樋崎が明石の存在によって立ち直っていく」お話。

野球少年(青年)ですよ~と喜んだものの、スポーツマンらしい爽やかさとかはどっちかというと全然ない(笑)
才能に溢れ、超有名で、それにふさわしいくらいには傲慢でプライドも高かった樋崎は、人生の全てだった野球を失って、それこそドン底。事故から2年ほどしか経っていないので自棄になっているのは無理もない。
そんなところへ現役で活躍中の、昔の自分を知る後輩が現れたらそりゃ顔なんか見たくないよね。

この明石がしつこく樋崎を構うんですが、根本的には「励ましたい」という気持ちがあるのはわかるものの、どちらかというと樋崎を思ってというより「自分の憧れだった先輩の死人のような姿を見たくない」というわりかし自分本位な理由で動いているように見えるので、あんまりいい感じはしない(笑)。
結構デリカシーがない態度もいっぱいしてるから、余計なお世話に思えなくもない。つうーか、普通に「自慢かい」と思われてもしょうがないと思う。

樋崎の、「抵抗すると疲れるから、とりあえず受け入れて心の中で流す」という態度もね、なんか二人ともいろいろ迷って間違っちゃってる感じなので、なかなか真意が伝わりあわないのですね。
二人の複雑な気持ちは、私も読んでて疲れましたよ(笑)。

私が樋崎だったら多分明石は好きにならないと思う。
それどころか、私はわりといじけ虫だから、大嫌いになってそうな気がするな~(笑)
コメント
この記事へのコメント
こんばんは!mimuさん。
お久しぶりです~♪
mimuさんは現役で野球少年のママさんサポーターですから、この本の感想がいつも以上に楽しみにしてました。
私は明石タイプは年下攻めだから苦手なんだろうと思っていたのですが、それとは関係無しに皆さん微妙な心地になるみたいですねー(…当たり前か)。
私は明石タイプは出会った瞬間に、危険を察知して脱兎のごとく逃げ出すと思います…。
いずれ自身で折り合いつけて納得しなければいけないのは間違いないのですが、もう少し自分で考える時間が欲しいですよね。
明石の“思いやり”は、ちょっとショック療法過ぎです。
でも、最終的に自分で道を選んで前に進む樋崎は大好きです~♪
ではでは!
2008/11/14(金) 22:31 | URL | tatsuki #1AqkR7Yg[ 編集]
>tatsukiさん
こんにちは、tatsukiさん!

最近引きこもり体質にますます拍車がかかり、すっかり不義理をいたしております。
コメントありがとうございます♪

皆さんやはり微妙な心地になるんですか~?
それを聞いて安心しました。
なんか、自分はもしかして、登場人物の真意を取り違えてるか掴めてないのかと危ぶみもしたんですよ。
だって明石のやり方って、どう考えてもヒドイというか・・・荒療治過ぎますよね?
全てを失って二年では立ち直るにはまだ早いんじゃ・・・という同情の気持ちもあったので、明石の「無理矢理」みたいなやり方はやはり疑問でした。

tatukiさんは逃げ出します?(笑)
明石はきっと話が通じないからそれが正解かも。
私も絶対バイト先変えるだろうなぁー(笑)

確かに身近に現物の野球少年がたくさんいるので、野球部が舞台の話には妙に「むふっ」てな気分になって手に取りたくなります。
いろいろ思い当たる部分や、上手い子、ヘタな子の気持ちもそれなりに想像できますしね。
でもピッチャーがみんなこんなに表立って傲慢ということはないですよ(笑)
2008/11/15(土) 08:32 | URL | mimu #-[ 編集]
こんばんは~みむさん!

これ・・昨日届きました。
内容は知らずに予約したのですが・・野球青年?!ドキドキ・・!
って・・そうじゃなかったのですね(笑)
荒治療って?
まあ、それは読んでのお楽しみって事にします。いつ読めるのか不明ですけどね(汗)
さて・・沙汰しはどんな感想を書く事になるのかな?
2008/11/16(日) 02:43 | URL | 水月 #/fVvPWuA[ 編集]
>水月さん
こんにちは、水月さん。

水月さんも「野球」と聞くとちょっと胸がときめくでしょう?(笑)
で、想像するのは、汗と涙と友情と恋・・・とかねー(笑)
でもそういう感じでは全然ないのでした。

「荒療治」というか、態度そのものなんですけど、あまりに思いやりがないように思えてしまうところに、不快感を感じてしまうんですよね。
厳しいこと言うのも相手への愛情があってこそだと思いますが、「自分がいやだから」という理由では、傲慢さしか感じられないでしょう?
まだ子供なんで、自分勝手な部分と励ましたい部分と、ちゃんと整理できてないのね。
これだけしつこく構ったから短期間で立ち直ることができたとも言えますが、それはあくまで結果論だし。

でも、せっかくですからあまり先入観持たずに読んでね~。
て言っても無理か(笑)
2008/11/16(日) 07:45 | URL | mimu #-[ 編集]
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